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2022年2月25日
特許庁は、日本各地を訪問し地域のみなさまと直接つながることにより知財を身近に感じていただき、また、地域と全国をつなげることで各地の知財の取組を全国へ発信するイベント「つながる特許庁」を開催しています。
最終回となる第6回は2月9日(水曜日)に福島県郡山市での現地開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、オンライン開催のみとさせていただきました。オンライン開催のみとはなりましたが、約320名※ の方に御視聴いただきました。
メインセッションでは、画像解析による野菜等の「おいしさの見える化」技術を構築したマクタアメニティ株式会社の幕田武広氏をお招きし、知財を活用した事業展開や農業分野のDX、オープンイノベーションによる大企業との協業等について御紹介いただきました。
聴講者からは、「コア技術を知財として活用し様々な展開を進めている取組方法が参考になった。」「元のビジネスが何かしらの要因で立ち行かなくなった時でも1つのきっかけからビジネスを再構築できると知ることができて興味深かった。」といった感想が寄せられました。
また、サブセッション1では、スマート農業の取組を実践する県内の企業と知財専門家に登壇いただき、福島県におけるアグリテックの未来と知財についてパネルディスカッション形式で議論していただきました。サブセッション2では、知財のオープンクローズ戦略の重要性や知財・標準のそれぞれのメリット、デメリットを知財専門家から御講演いただきました。
聴講者からは、「開発した技術を実際どのように農業の効率化や商売につなげていくのかについて、実際の取組事例から詳しく伺うことができた。」「標準化と知財の関連は今一つ理解できていなかったが、講演を拝聴し理解への糸口が見い出せた。」「標準を取るような会社はJISとつながりがあったり、大きな会社であると考えていたが、小さい会社でも着眼点や発想次第で標準を取っていけることを知ることができた。」といった感想が寄せられました。
今年度の「つながる特許庁」は、大阪府から始まり、今回の福島県での開催をもって最終回を迎えました。御参加・御視聴いただいた皆様、誠にありがとうございました。
特許技監 岩崎 晋
福島県副知事 井出 孝利 氏
郡山市長 品川 萬里 氏
特許業務法人創成国際特許事務所 副所長 仙台事務所所長 福島事務所所長 酒井 俊之 氏
[更新日 2022年2月25日]