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2023年2月13日
特許庁は、日本各地を訪問し地域の皆様と直接つながることにより知財を身近に感じていただき、また、地域と全国をつなげることで各地の知財の取組を全国へ発信するイベント「つながる特許庁」を開催しています。
第5回の開催地となる沖縄県那覇市では、1月26日(木曜日)にイベントを開催し、現地会場では約120名1、オンラインでは約190名2の方に御参加いただきました。
セッション1では、知財を生かした地域発プロジェクトを数多く実践してきた北村森氏に登壇いただき、地域の宝物を生かしてヒット商品を生むには何が必要なのか、何をもって差別化するのか、地域から強い商品を創出し伝えきるためのキーワードを、成功事例を交えて沖縄県の企業に情報提供いただきました。
聴講者からは、「ブランド化の基本的な考え方を知ることができ、大変参考になった。」「ブランドの価値づくりについて、成功例を多く御紹介されていたので、大変興味深かった。」といった感想が寄せられました。
また、セッション2では、沖縄県の高級魚であるヤイトハタの農水一体型サステイナブル陸上養殖プロジェクトの代表機関である琉球大学と、参画した企業をお招きし、SDGsを意識しつつ地域の経済発展を目指す「持続可能な観光地」の実現に向けヤイトハタを観光資源として活用する取組等について、地域ブランド戦略の観点を交えて御紹介いただき、知財専門家から、商品のブランディングにおいて重要な知財戦略や知財権の取得と活用について全国へ御発信いただきました。
聴講者からは、「プロジェクトの中心にいる方々をとおして、ステークホルダーとの共創の課題と可能性が聴けて良かった。」「知財は守るためだけでなく、作り手、さらには消費者の共感へとつながるということを理解できた。」といった感想が寄せられました。
1各セッションの参加者数の延べ人数
2各セッションの「YouTubeLive」最大同時接続数の延べ人数
特許庁 審査第三部長 前田 仁志
沖縄県 商工労働部 産業振興統括監 谷合 誠 氏
北村 氏
大久保 氏
竹村 氏
丁野 氏
羽賀 氏
宮林 氏
内閣府沖縄総合事務局 経済産業部長 滝本 浩司 氏
特許庁が実施している中小企業向けのハンズオン支援や、沖縄県内の地域団体商標の紹介、琉球大学が実施している取組に関するパネル等を展示しました。また、特許庁が実施する中小企業等支援施策パンフレットをはじめ、内閣府沖縄総合事務局や琉球大学、INPITが作成したパンフレット等を配布しました。
INPIT沖縄県知財総合支援窓口や沖縄県よろず支援拠点、日本規格協会が、知的財産や経営に関する相談を受け付ける「相談コーナー」を開設し、来場者の皆様に御活用いただきました。
[更新日 2023年2月13日]