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2023年5月26日
日本国特許庁(JPO)は、5月15日にシンガポールで開催された日米欧中韓による商標五庁(TM5)中間会合に出席しました。
TM5中間会合では、TM5が推進する15の協力プロジェクトについて、各担当庁から進捗状況の報告を行い、TM5の今後の目標やプロジェクトの進め方に関する議論を行うとともに、2つの新規提案のプロジェクト案についての議論を行いました。
JPOは、協力プロジェクトのうち、担当する「ユーザー参画プロジェクト※1」、「悪意の商標出願プロジェクト※2」及び「商標審査を補助するITツールプロジェクト※3」について、プレゼンを行い、議論を主導しました。
「悪意の商標出願プロジェクト」については、TM5の取組の成果を他の知財庁にも共有する啓発セミナーを、次回もASEAN諸国において実施することを提案し、全庁より賛同を得たほか、「商標審査を補助するITツールプロジェクト」については、2023年6月に専門家会合を開催することを確認しました。
今年の活動を総括する第12回TM5年次会合は、2023年9月11日~13日の3日間の日程で韓国・仁川において開催される予定です。
JPOは、引き続きTM5の取組を通じて、商標権の適切な保護と活用を促すことに貢献して参ります。
※1 EUIPOとの共同リードプロジェクト。JPOパートでは、一般ユーザーへの情報発信のため、国際的なユーザー団体である国際商標協会(INTA)と連携して行うTM5ジョイントワークショップの開催を主導している。
TM5ウェブサイト関連ページ
※2 悪意の商標出願について、各庁の制度・運用に関する情報交換を行うとともに、ユーザーに対してこれらの情報提供を行うことを目的としている。
TM5ウェブサイト関連ページ
※3審査の効率化に繋がるITシステムに関する情報交換を目的としている。
TM5ウェブサイト関連ページ
水落商標審査企画官(右から三番目)と参加した各庁及びWIPO代表者
JPOからの参加者
会合の様子
[更新日 2023年5月26日]