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2023年5月26日
日本国特許庁(JPO)は、5月16日から20日にかけてシンガポールで開催された第145回国際商標協会(INTA)※1年次総会に参加しました。この総会は、各国の知財関係者が一堂に会する世界最大級の商標分野のイベントであり、今次総会は8,000名を超える参加者数となりました。
5月17日には、業界団体・代理人団体等のユーザーを対象とした日米欧中韓による商標五庁(TM5)ユーザーセッションが開催され、約80名の参加者に対してJPOの最新施策についてPRを行いました。
また、JPOは、TM5における「ユーザー参画プロジェクト※2」の取組の一環として、5月18日に「TM5ジョイントワークショップ」をINTAと共催しました。ワークショップでは、約70名の参加者に対し、商標の審査、審判及び訴訟など、様々な局面で問題となる商標の使用証明について、TM5各庁が講演を行いました。
5月19日には、官民協力やZ世代の消費者への啓発を含む模倣品対策の最新状況にフォーカスしたセミナーを主催しました。JPO、INTA及び民間事業者の登壇者からのプレゼンの後、約120名の参加者から熱心に質問が寄せられて、活発な意見交換を行いました。
さらに、「JPOブース」を出展し、日本の制度や最新施策に関するパネル展示や、有名ブランドの真正品・模倣品の展示、模倣品撲滅を目指すことで社会をより良くするための啓発ビデオの放映等を行いました。JPOブースには過去最高の延べ1,200名を超える訪問者があり、真正品と模倣品を興味深く見比べる訪問者や、日本の制度や取組について熱心に質問する海外ユーザーが多く見られました。
今後もJPOはこうした国際的な官民交流のイベントに積極的に参画し、日本企業の知財が海外で適切に保護、活用しやすい環境を実現するための取組を続けていきます。
※1 国際商標協会(INTA):185か国の、政府機関、教育機関、企業など6,500以上の会員からなる団体。
※2 JPOとEUIPOとの共同リードプロジェクト。JPOパートでは、一般ユーザーへの情報発信のため、国際的なユーザー団体である国際商標協会(INTA)と連携して行うTM5ジョイントワークショップの開催を主導している。
TM5ウェブサイト関連ページ
ユーザーセッションにおけるJPOのプレゼンの様子
ジョイントワークショップにおける野村審査業務部長のビデオメッセージ
模倣品対策セミナーにおけるJPOのプレゼンの様子
JPOブースの様子
[更新日 2023年5月26日]