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2024年2月8日
特許庁は、2024年1月25日に、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)と共催で、「グローバル知財戦略フォーラム2024」を開催しました。本フォーラムは、経営や知財戦略に関する最新のトピックをご紹介し、経営戦略と連携した知財戦略の構築に役立てていただくことを目的としております。
今回は、現地会場及びライブ配信のハイブリッドで開催し、合わせて1,500名を超える方々にご参加いただきました。2月1日(木曜日)~21日(水曜日)の期間限定でアーカイブ配信しますので、下記特設ウェブサイトからお申込みの上、是非ご視聴ください(※既に参加申込いただいた方は、申込不要です。)。
本フォーラムの午前中のプログラムでは、特許庁濱野長官からの開会挨拶の後、社会課題解決や企業価値向上、IPランドスケープに関連した知財の取組等をテーマとして、2つの基調講演と、パネルディスカッションを行いました。まず始めに、古河電気工業株式会社の小林敬一取締役会長から、知財・無形資産を中心に据えた経営の手法、及びIPランドスケープを活用した事業・知財・研究開発戦略について、経営トップの視点からご講演いただきました。続いて、一橋大学の伊藤邦雄名誉教授から、知財・無形資産をドライバーとして企業価値向上を創造する経営を実現するために必要なポイントについて、過去10年にわたる企業経営・ガバナンス改革の深化と拡大の歴史を踏まえながらご講演いただきました。その後、GXTIの普及・促進に向けて、GX関連技術のビジネスチャンスの現状と今後の方向性、及び投資家がGX関連技術をはじめとした非財務情報の開示にあたって重視しているポイントについて、パネルディスカッションを開催しました。
昼休憩では、海外各国・地域における日系企業情報交換グループ(IPG)の活動について、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)から紹介する動画を放映しました。
午後は、2つのパネルディスカッションを開催しました。まず、IPランドスケープを先進的に実践している大企業、スタートアップの方々及びIPランドスケープを支援しているコンサルタントの方にご登壇いただき、IPランドスケープを実践するための理想的な人材像と社内体制について、実践にあたっての知財部員の心構えやマインドチェンジの必要性など、具体的な事例を交えつつ、パネルディスカッションを開催しました。その後、グローバルに活躍されているスタートアップ企業3社にご登壇いただき、各成長ステージにおける知財戦略の取組や、グローバル展開を図る上で気をつけるべきポイントについて、パネルディスカッションを開催しました。
最後に、INPIT久保理事長からの閉会挨拶をもって、本フォーラムは盛会のうちに終了しました。
本フォーラムによって、ご参加された皆様が、イノベーションやブランディングを推進し、知財を活用しながら企業価値を高めていただければ幸いです。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
基調講演1 古河電気工業株式会社小林敬一取締役会長
基調講演2 一橋大学伊藤邦雄名誉教授
パネルディスカッション1「特許情報を活用した環境課題への取組の評価について~GXTIの活用~」
パネルディスカッション2「IPLを実践するための人材育成と社内体制構築」
パネルディスカッション3「イノベーションで世界を変える!スタートアップの挑戦と知財戦略」
グローバル知財戦略フォーラム2024 (inpit.go.jp)(外部サイトへリンク)
[更新日 2024年2月8日]