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2024年5月31日
日本国特許庁(JPO)は、5月18日から22日にかけて米国アトランタで開催された第146回国際商標協会(INTA)※1年次総会に参加しました。この総会は、各国の知財関係者が一堂に会する世界最大級の商標分野のイベントであり、今次総会は約1万名が参加しました。
総会期間中、日米欧中韓からなる商標五庁(TM5)の枠組みにおいて、JPOは、5月19日に業界団体・代理人団体等のユーザーを対象としたユーザーセッションを主催し、TM5各庁が最新施策を紹介しました。5月20日には、TM5においてJPOがリードするプロジェクト※2の一環として「商標審査段階における出所混同の判断方法」をテーマにワークショップを開催し、TM5各庁が発表を行いました。
また、INTA主催の「Updates by IP Offices from the Asia Pacific」において、山下審査業務部長が登壇し、商標審査の効率化や品質管理に関する取り組み等を含むJPOの最新動向について講演しました。
さらに、5月21日には、模倣品対策に関するパネルディスカッションをAMAZON、STARBUCKSの担当者とともに実施し、我が国の模倣品対策の現状や産業界から寄せられている懸念事項などを紹介しました。
加えて、全期間を通じて「JPO模倣品対策ブース」を出展し、我が国の省庁・官民横断的な模倣品対策の取り組みを紹介し、世界各国の模倣品対策関係者と新たな繋がりを構築するためのパネル展示を行いました。過去最高の延べ1,900名を超える訪問者があり、真正品と模倣品を興味深く見比べる者や、JPOとの協力を申し出る各国の模倣品対策専門家が多く見られました。
今後も、JPOは国際的な官民交流のイベントに積極的に参画し、施策や制度をPRすると共に、日本企業の知的財産が海外で適切に保護、活用される環境を実現するための取組を続けていきます。
※1 国際商標協会(INTA):181か国の、政府機関、教育機関、企業など6,400以上の組織、約36,000の専門家からなる団体。
※2 一般ユーザーへの情報発信のため、INTAと連携してTM5/INTAジョイントワークショップの開催を主導している。
TM5ユーザーセッションにおける山下審査業務部長(写真左端)の開会挨拶
TM5/INTAジョイントワークショップの様子
Updates by IP Offices from the Asia Pacificにおける山下審査業務部長(写真右端)登壇の様子
模倣品対策パネルディスカッションでの討論
多くの知財関係者が訪れるJPO模倣品対策ブースの様子
[更新日 2024年5月31日]