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2025年1月10日
特許庁(JPO)は、2024年12月2日から6日にかけて、フランス産業財産庁(INPI)と、審査官協議*を実施しました。
JPOとINPIとは、2020年から審査官協議を実施しています。今回は、審査官協議としては初めてJPO審査官をINPIへ派遣する形で、対面での協議を実施しました。
今回の審査官協議には、JPOとINPIからそれぞれ2名の特許審査官が参加し、2つの技術分野(端子部品、電子デバイス)における両庁共通の特許案件の協議を行うとともに、先行技術文献調査の手法や審査基準の運用などの情報交換を行いました。また、両庁から施策協議担当者も参加し、審査実務に関するAIの利活用状況や品質管理プロセス等について紹介・意見交換を行いました。ほかにも、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(Diversity, Equity & Inclusion)に関する取組や、中小企業及びスタートアップ支援のための研修コース・ツールについてのINPIによるプレゼンテーションと、統一特許裁判所(UPC)への訪問も行われました。これらの活動を通じて、両庁間の相互理解を深めました。
今後もJPOは、各国知財庁と特許審査に関する協力を継続してまいります。
* 審査官協議とは、海外知財庁審査官との互いの先行技術文献調査の手法や審査実務等についての議論を通じて、信頼感を醸成し相互理解を深化させ、先行技術調査結果・審査結果の相互利用等の推進を図るものです。
両庁の参加者
[更新日 2025年1月10日]