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2025年3月11日
特許庁は、2025年2月21日に、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)と共催で、「グローバル知財戦略フォーラム2025」を開催しました。本フォーラムは、経営や知財戦略に関する最新のトピックをご紹介し、経営戦略と連携した知財戦略の構築に役立てていただくことを目的としております。
今回は、現地会場及びライブ配信のハイブリッドで開催し、合わせて1,500名を超える方々にご参加いただきました。2月28日(金曜日)~3月19日(水曜日)の期間限定でアーカイブ配信しますので、グローバル知財戦略フォーラム2025(外部サイトへリンク)からお申込みの上、是非ご視聴ください(※既に参加申込いただいた方は、申込不要です。)。
本フォーラムの午前中のプログラムでは、特許庁小野長官からの開会挨拶の後、INPIT20周年記念特別セッション、パネルディスカッション、基調講演を行いました。INPIT20周年記念特別セッションでは、「INPITがつなぐ知財の輪」という表題にて、NPO法人産学連携推進機構理事長の妹尾様をお迎えし、これまでのINPITの歩みを振り返りつつ、INPITがこれから果たすべき役割についてINPIT渡辺理事長とご対談いただきました。パネルディスカッションでは、開幕が間近に迫る大阪・関西万博に向けて、弁理士の加島先生、WIPO日本事務所の阪﨑参事官をパネリストに迎え、社会課題の解決における知財の貢献についてご紹介いただきました。特別ゲストとして、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」も登場しました。基調講演では、一橋大学の江藤特任教授から、グローバルにビジネス展開する中で必要となる標準化戦略とオープン・クローズ戦略の立案のポイントについて、ご講演いただきました。
午後は、2つのパネルディスカッションを開催しました。最初のパネルディスカッションでは、弁護士の鮫島先生をモデレーターに迎え、オープンイベーションの先進的な取組をされている様々な立場のパネリストの方々である、株式会社abaの宇井様、株式会社eiiconの中村様、NTTコミュニケーションズ株式会社の松岡様から、オープンイノベーションにおける知財の役割・意義や、オープンイノベーションを円滑に進めるためのコツ、必要なスキルと人材育成についてお話しいただきました。また、最後のパネルディスカッションでは、グローバルな事業に挑戦する中小企業である大和合金株式会社の萩野様、株式会社フジワラテクノアートの藤原様、株式会社𠮷川国工業所の𠮷川様にご登壇いただき、海外事業に乗り出すに至った背景や、成功・失敗の御経験談、中小企業だからこそやっておくべき知財戦略について、実体験を交えてお話しいただきました。
最後に、INPIT渡辺理事長からの閉会挨拶をもって、本フォーラムは盛会のうちに終了しました。
本フォーラムが、ご参加された皆様の、さらなる知財・無形資産活用による企業価値向上の一助になれば幸いです。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
INPIT20周年記念特別セッション「INPITがつなぐ知財の輪」
パネルディスカッション1「「知財のチカラ」の活かしかた~万博に向けて~」
基調講演
国立大学法人一橋大学 イノベーション研究センター 江藤 学特任教授
パネルディスカッション2「オープンイノベーションのススメ」
パネルディスカッション3「知財で未来を切り拓く!中小企業のグローバル知財戦略」
[更新日 2025年3月11日]