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2025年3月17日
3月7日(金曜日)に、特許庁は、文部科学省、日本弁理士会及び独立行政法人工業所有権情報・研修館と共に、「パテントコンテスト・デザインパテントコンテスト表彰式」を開催しました。昨年度に引き続き、今年度もオンラインと会場でのハイブリッド形式の開催とし、吉野彰選考委員長や小野長官の講評を含む表彰式の様子を、YouTubeでライブ配信しました。
パテントコンテスト・デザインパテントコンテストは、全国の高校生、高等専門学校生や大学生等が自ら考え出した発明・デザインのうち優秀なものを表彰するコンテストであり、生徒や学生の創作意欲を高め、知的財産権制度への理解を促進することを目的としています。また、本コンテストの出願支援で取得した特許権・意匠権の実用化に取り組むことにより、自身の発明やデザインを形にすることの楽しさを体験することも期待されます。
本コンテストでは、特許・意匠の出願支援対象となる優秀賞のほか、特別賞も設けられており、特別賞のうち特許庁長官賞は、当該年度のパテントコンテスト・デザインパテントコンテストにて優秀賞に入賞したものであって、以下の観点を総合的に判断し、最も優れたものを選考・表彰するものです。
(1)発明又はデザインの創作における課題発見に至る経緯やその着眼点及び課題の解決に向けた取組
(2)発明又はデザインの社会への普及に向けた取組
令和6年度の特許庁長官賞は、パテントコンテストでは阿南工業高等専門学校の桒原伶光さんが発明した「アームチャンピオン」が受賞し、デザインパテントコンテストでは大同大学の加藤碧さんが創作した「Washer」が受賞しました。
桒原さんは、腕相撲が好きで、利き手が異なる友人と真剣勝負がしたいと考えたことをきっかけに、「アームチャンピオン」という発明を創作されました。また、加藤さんは、ポテトサラダなどを作る際、「潰す・掬う・攪拌する」の三つの役割を1つの調理器具で出来たら快適になると考え、「Washer(ワッシャー)」を創作されました。表彰式では、桒原さん・加藤さんから受賞作品の紹介や発明又はデザイン創作に至る経緯について発表が行われると共に、受賞の喜びの声を聞くことができました。
また、令和6年度の特許庁長官賞受賞者には、特典として、以下のイノベーターとのオンライン対話の時間を設け、アイデアの発想法やアイデアを形にする楽しさを語り合っていただくと共に、受賞作品の社会実装に向けたアドバイスを受けていただく機会を提供しました。
【イノベーター(敬称略)】
1.特許庁長官賞受賞者表彰の様子
2.特許庁 小野長官による講評の様子
3.坂本 義弘さんと桒原 伶光さんの対話の様子
4.田川 欣哉さんと加藤 碧さんの対話の様子
パテントコンテスト・デザインパテントコンテスト特設サイト(外部サイトへリンク)
[更新日 2025年3月17日]