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令和元年9月30日
特許庁商標課
商標審査の質に対する内外の要請に応えるためには、法令・審査基準等に従い適切な審査及び権利付与を行うことはもとより、出願人や権利を行使される第三者を含めた制度ユーザーの御意見を的確に把握し、審査の質について常に改善を図っていくことが求められています。このため特許庁では、商標審査における改善すべき点をユーザーの方々からの御指摘を通じて明らかにし、商標審査の質の維持・向上のための施策等に反映することを目的として、平成26年度より商標審査の質に関するユーザー評価調査を実施しております。
今般、令和元年度のユーザー評価調査アンケートの集計結果及びそれに基づく分析について報告書にまとめましたのでお知らせいたします。今回の調査でも、これまでの調査と同様、概ね9割という非常に高い回答率でユーザーの皆様から回答をいただきました。ご協力いただいたユーザーの皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。
令和元年度の調査では、商標審査の質全般に対して90.2%のユーザーの皆様から「普通」以上の評価(5段階評価の3以上)をいただき、42.2%のユーザーの皆様から肯定的な評価(5段階評価の4以上)をいただきました。
また、昨年度優先項目としていた「審査官とのコミュニケーション(電話・面接対応)」については、 「満足」という評価(5段階評価の5)の割合が大きく増加しました。引き続き、制度利用に不慣れな出願人とのコミュニケーションを重視した取組を実施し、ユーザーの満足度の向上に努めてまいります。
今年度の調査結果から、商標課では、「識別性の判断」、「審査官間の均質性」といった項目を重点課題としました。今後も引き続き、昨年度に識別性に関する改訂が行われた商標審査基準の理解の徹底を図るとともに、ユーザーの問題意識を適切に把握するため業界や企業との意見交換を実施してまいります。また、審査官間の協議等の取組を通じて、審査官間の均質性の向上にも引き続き努めてまいります。
特許庁は、引き続き審査の質の維持・向上に努めてまいります。
[更新日 2022年9月13日]
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