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AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方に関する調査研究

2024年4月
特許庁調整課審査基準室

 令和6年4月22日付けで、令和5年度の委託調査研究として実施した「AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方に関する調査研究」(委員長:平嶋竜太教授)の調査結果を公表しました。

 本調査研究は、AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方に関して、公開情報調査、国内外へのアンケート、ヒアリングを実施し、これらの結果を踏まえた有識者委員会における議論を取りまとめたものです。

 本調査研究の結果を踏まえ、特許庁は、AI技術の急速な発展を注視しつつ、AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方に関して検討を進めてまいります。

1. 背景

 AIを利活用した創作については、従前から特許法上の保護の在り方について検討がされてきました。一方、「知的財産推進計画2023」で指摘されているように、近年は生成AIが急速に進歩しており、創作過程におけるAIの利活用が拡大することが見込まれ、それによって生まれた発明を含む特許出願が増えることが予想されます。また、諸外国においてもAIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方について議論されています。

 これらを踏まえて、AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方を検討する上での基礎資料を作成することを目的として調査研究を行いました。

2. 概要

 本調査研究では、AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方に関して、公開情報調査、国内外へのアンケート、ヒアリングを実施し、これらの結果を踏まえた有識者による委員会での議論を取りまとめました。

 有識者委員会での議論の結果概要は以下のとおりです。

  • 本調査研究では、現時点において、発明の創作過程におけるAIの利活用の影響によって特許法上の保護の在り方を直ちに変更すべき特段の事情は発見されなかった。
  • 一方で、AI関連技術は今後更に急速に発展する可能性があるため、引き続き技術の進展を注視しつつ、必要に応じて適切な発明の保護の在り方を検討することが必要と考えられる。

 本調査研究の結果を踏まえ、特許庁は、AI技術の急速な発展を注視しつつ、AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方に関して検討を進めてまいります。

3. 調査報告書

[更新日 2024年7月5日]

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