• 用語解説

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株式会社バンダイ
株式会社BANDAI SPIRITS

株式会社バンダイ 株式会社BANDAI SPIRITS ロゴ
株式会社バンダイ 株式会社BANDAI SPIRITS ロゴ

法務・知的財産部 商標・
著作権チーム

マネージャー

藤井慎也 様

アシスタントマネージャー

橘馨 様

新井忍 様

株式会社バンダイ インタビュー
事業概要 ~たまごっちと知財保護の教訓~

株式会社バンダイ及び株式会社BANDAI SPIRITSは、バンダイナムコグループにおいて、トイホビー事業を担う企業です。前者は1950年に設立され、玩具、カプセルトイ、カード、菓子、アパレル、日用雑貨など、幅広い事業を展開しています。後者は世界のハイターゲット市場で事業成長することを目的に2018年に設立され、プラモデルや高価格帯のフィギュア・ロボット、キャラクターくじ、アミューズメント景品の企画・製造などを行っており、両社合わせて年間約19,000点を新商品として発売しています。

オリジナル商品の1つである「たまごっち」は、2025年に、国内外累計出荷数が1億個を超えました。1996年に発売された初代「たまごっち」は爆発的ヒットを記録、2004年の復活以降、時代に沿った様々な機能を搭載した機種が販売されています。実は、この初代「たまごっち」の大ヒットに伴い、粗悪な品質の模倣品が大量に流通したことが、弊社が本格的に模倣品対策を始めるきっかけになりました(「たまごっち」に秘められた知財について、詳しく知りたい方はこちら)。

たまごっちパラダイス
たまごっち年表
知的財産戦略 ~キャラクターの価値及び事業ブランド価値の最大化~
IP軸戦略
仮面ライダーベルト

バンダイナムコグループでは、事業戦略として「IP軸戦略」を掲げています。これは、グループ内外のIP(キャラクターなどの作品)を軸として、弊社が有する幅広い事業とを組み合わせ、キャラクターの世界観を活かした商品・サービスを、最適なタイミングで、最適な地域に、最適な出口を通じて提供することで、その価値を最大化する戦略です。

その戦略の実行と事業の持続的な発展において、知的財産の適切な活用・保護は極めて重要です。ファンの心をつかむアイデアが活かされた幅広い商品・サービスでお客様の心を満たし、これが次の作品・次の事業への投資に繋がり、一つ一つの事業が強くなっていきます。この繰り返しによってIPのみならず、事業ブランドにも信用が蓄積され商品・サービスの付加価値が高まる、このサイクルが弊社事業の肝であり、それを守る重要な要素の一つが、商標を含む知的財産制度です。

マドリッド制度の活用 ~海外展開に伴うタイムラグを排除~

日本のキャラクター作品は海外でも高い人気があり、弊社商品への注目も高まっています。弊社が発売する商品は、世界中で同じタイミング、同じパッケージで発売することもあれば、日本や特定の地域で発売してからより広い地域に拡大するパターンもあります。また、トレンドの変化が速く先読みがしにくいというエンタメ業界の特性上、ブランドの立ち上げに高いコストをかけることが難しい場合も多くあります。そこで、弊社では海外展開に伴う権利保全のタイムラグを極力排除しつつ、コストを抑えながら複数国に一度に出願できるマドリッド制度を活用しています。

マドリッド制度の魅力として、スモールスタートで始めた事業が順調に拡大した場合には、事後指定によって権利取得する国を柔軟に拡大することもできますし、登録後の維持管理の手間とコストを抑えることもできます。同一仕様の商品を世界に向けてリリースすることが多い弊社の事業スタイルにとって、マドリッド制度は非常に適した制度だと考えています。

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インタビュー
マドリッド制度のメリット ~WIPOのオンラインツールを活用した自社手続~
インタビュー

コストパフォーマンスの高い権利化によって、事業のチャレンジを後押しできる点が最大のメリットです。マドリッド制度を賢く活用した積極的なブランド保護によって海外事業を安心して展開することができれば、ファンとのつながりをより強めることもできますし、企業としての競争力の強化につながると思います。

その点、WIPOが提供するオンラインサービスは、制度活用のためのツールが充実しており、非常に助かっています。オンライン出願ツール「Madrid e-Filing」を利用すれば、システムの指示に沿って作業することで出願書類を作成できます。自動保存、手数料計算、エラーチェック等の機能によって、不備を防ぐことができます。各機能を活用し不備を防ぐことで出願から国際登録に至るプロセス全体の期間の短縮も実現できました。

指定商品・役務の英訳案は「Madrid Goods & Services Manager」で確認し、各国の審査運用にあわせて表示を変えることもできます。「eMadrid」ではワークベンチ機能により、更新期限が迫った案件がリストに上がってくるなど、国際登録の管理がさらに簡便になりました。手続上の不明点をWIPO国際事務局にメールで問い合わせると1~2日で返信があるなどレスポンスが早く、トラブルシューティングの面でも助かっています。

今後の展開 ~制度発展への期待~

マドリッド制度を利用する中で、WIPOはユーザーの声を拾って改善に活かす組織だと感じています。ユーザーに裨益するツールをどんどん開発してくれますし、年々改善されて使いやすくなっていると感じます。

WIPOでは将来的なマドリッド制度のあり方に関する議論が続いているのは承知していますが、ユーザーフレンドリーという理念は一貫しており、大変心強いです。グローバルなブランド保護を効果的に実現できる制度として、今後もさらに発展することを、いち制度ユーザーとして期待しています。

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プラモデル
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