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Vol.49
広報誌「とっきょ」2021年9月14日発行

マンガでわかる知財!イラストレーターパパンがゆく!ロゴ画像

「特許庁の新しいミッション・ビジョン・バリューズって?」

2021年6月に策定された、特許庁のミッション・ビジョン・バリューズ。
どのような思いで今回の策定に至ったのか、知財に関して初心者のパパンが突撃します!
ミッション・ビジョン・バリューズ

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イラストレーター 柏原昇店さん

コミカルなタッチが特徴で、マンガも描けるイラストレーターとして広告・書籍・blogなどで活躍中。自身をクマのキャラ「パパン」に見立てて、難しい物事をわかりやすく伝えるのが得意。
Twitter:@kbst2(外部サイトへリンク)

1コマ目の地の文:こんにちはパパンです!突然ですが皆さんはミッション・ビジョン・バリューズ(※以下MVV)をご存じですか? 2コマ目の地の文:MVVとは会社の目指すべき理想を言語化しチームを一つにする考え方のこと。ミッション:どのような社会を実現したいのか。ビジョン:ミッションのために組織は何を成すのか。バリューズ:ビジョンのために職員はどのような指針で行動・判断するのか 3コマ目の地の文:2021年6月特許庁がそのMVVを更新しました 1コマ目の地の文:ちなみにこれが2021年6月に策定された特許庁のMVVだよ!ミッション(MISSION):「知」が尊重され、一人ひとりが創造力を発揮したくなる社会を実現する。ビジョン(VISION):産業財産権を通じて、未来を拓く「知」が育まれ、新たな価値が生み出される知財エコシステムを協創することで、イノベーションを促進する。バリューズ(VALUES):・透明性をもって、公正、公平に実務を行う・ユーザーの立場で考える・前例にこだわらず、改善を続ける・プロフェッショナルとして主体的に行動する・特許庁全体の視野に立つ 2コマ目の地の文:今日はこの新しいMVVについて特許庁に詳しく聞いてみよう。なぜ今回新たにMVVを更新したのですか? 3コマ目の地の文:社会が大きく変化していく中で2018年にデザイン経営宣言を行いユーザーの皆さまに対してどのような価値やサービスを提供すべきなのか?ユーザーを中心に一から考え直すことにしました 1コマ目の地の文:いま自分たちができることから考え始めるのではなく、未来にどうありたいかという考え方でMVV策定に取り組んだんだ 2コマ目の地の文:省庁でMVVを策定していることがまだ新しい試みで職位や部署の違う職員みんなが平場で議論し皆の共感を大切にして作り上げました 1コマ目の地の文:ところでビジョンにある知財エコシステムって何ですか? 2コマ目の地の文:知財エコシステムとは知的創造サイクルから生まれる知的財産を基に人々や社会が相互に好影響を及ぼし新たな価値が生み出されるという新しい知的財産の生態系のことだよ 1コマ目の地の文:特許庁は特許登録のための機関のイメージを持つ人が多いけど今後は発明やデザインブランドになる前の研究開発や企画の段階からコスト回収・活用までのサイクル全体をサポートしていく必要があると考えています 2コマ目の地の文:今回掲げた新しいMVVは特許庁の職員だけが目指すものではなく開発者や弁理士 経営者などなど...知財を取り巻くみんなで協創しながら実現したいね!
用語解説
イノベーションとは

ここでは、技術革新に限らず、新たなビジネスモデルや社会の仕組みの創出などを含む広義のイノベーションを指す。特許庁では、一人ひとりが創造力を発揮したくなる社会を実現するにあたり、イノベーションの促進が重要だと考えている。

デザイン経営とは

デザイナーのもつアプローチを経営手法として取り入れること。具体的には、数字やビジネス規模ではなく、ユーザー目線で企業ブランドの構築や商品・サービスにイノベーションをもたらすこと。近年注目されており、2018年に経済産業省・特許庁で「デザイン経営宣言」を公表した。
特許庁はデザイン経営を推進しています

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