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第7回意匠五庁(ID5)会合が開催されました

2021年11月5日

2021年11月1日及び2日、日本国特許庁(JPO)、米国特許商標庁(USPTO)、欧州連合知的財産庁(EUIPO)、中国国家知識産権局(CNIPA)、韓国特許庁(KIPO)の意匠五庁(ID5)は、CNIPAのホストにより第7回ID5年次会合をオンラインで開催し、JPOからは安田審査第一部長ほかが出席しました。

(画像1)オンライン会合の参加者の様子(中央上:安田審査第一部長)
オンライン会合の参加者の様子(中央上:安田審査第一部長)

 

本会合の主な結果は以下のとおりです。

(1)既存の協力プロジェクトの進捗状況及び次の段階についての議論

ID5は、意匠制度ユーザーへの情報提供の促進と利便性向上を図るため、以下の議論を行いました。

「品質管理に関する研究」では、ユーザー向けのカタログをID5ウェブサイト上で公表することについて、また、「意匠データ資源(非特許文献)に関する研究」でも、調査研究報告書をID5ウェブサイト上で公表することについて合意しました。

「優先権書類の電子的交換に関する研究」では、ID5が利用する世界知的所有権機関(WIPO)のDAS(デジタル・アクセス・サービス)による意匠分野における優先権書類の電子的交換について継続的に情報交換を行うことについて合意しました*1

また、「ID5統計」、「新規性審査におけるインターネット情報の証拠性に関する研究」、「推奨意匠実務」、「ジョイント・コミュニケーション・アクション」、「ID5ウェブサイト」、「ID5の5年間のレビュー」の各プロジェクトについても今後の方針を議論しました。

 

*1「品質管理に関する研究」、「意匠データ資源(非特許文献)に関する研究」、「優先権書類の電子的交換に関する研究」の各プロジェクトは、当初の目標を達成したことにより完了しました。

(2)新たな協力プロジェクトの採択

ID5は、意匠の図面記載要件に関するユーザーガイドを作成する新たな協力プロジェクトを採択しました。

(3)2021年ID5共同メッセージ案についての議論

ID5は、以下の協力目標を掲げる2021年ID5共同メッセージ案について議論しました。

<協力目標>

  • プロジェクトを中心とした協力を継続するとともに、新たな協力分野の開拓に努めること
  • 協力体制及び運営方法の更なる改善
  • ユーザーやステークホルダーとの連携の継続
  • WIPOとの緊密な連携の継続

(4)ユーザーセッションの開催

業界団体・代理人団体等のユーザー代表者を対象としたユーザーセッションを開催しました。各庁から意匠の最新状況について報告を行うとともに、ユーザーからCOVID-19パンデミックの経験を通じた意見の発表が行われ、各庁はパンデミックに対する具体的な取組を紹介しました。

 

JPOは、我が国の優れた意匠が世界でより適切に保護、活用されるための環境の整備に向けて、ID5における連携を緊密にし、ユーザーニーズに応えながら、引き続き取組を進めてまいります。

 

[更新日 2022年9月8日]

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