意匠五庁（ID5）

意匠五庁（ID5）とは

意匠分野の知財庁間での議論は、2008年に商標三極会合の中で日米欧の三庁により開始され、2012年からは、商標五庁会合の中で日米欧韓の四庁により行われてきました。その後、2014年に東京で開催された第3回商標五庁会合では、中国を加え、世界の意匠出願の約9割（当時）を占める日米欧中韓の主要五庁が、意匠分野の新たなフォーラムを創設することに合意しました。

こうして、2015年12月、日本国特許庁（JPO）、米国特許商標庁（USPTO）、欧州共同体商標意匠庁（OHIM）（現・欧州連合知的財産庁（EUIPO））、中国国家知識産権局（SIPO（現・CNIPA））、韓国特許庁（KIPO）の五庁が、意匠分野での国際協力を推進するために「意匠五庁（ID5）会合」を創設し、以後、意匠保護に関する法制度と実務に即した五庁間の協力を継続しています。

ID5の協力活動

経済のグローバル化を背景に、魅力的なデザインの国際展開が活発となる中、ユーザーが世界各国で安定した意匠権を速やかに取得し、活用できる、意匠の保護環境を整備するためには、意匠制度に関する知財庁間の相互理解を促進し、更なる協力関係を構築していくことが不可欠です。

ID5は、以下の目的を掲げ、プロジェクト形式による相互協力の取組を行っています。協力プロジェクトを通じて得られた成果は、意匠五庁公式ウェブサイトで発信しています。

ID5の目的

• 特にデジタルや新技術に関連する、デザイン環境の変化やユーザーのニーズの変化に適応できる、高効率で相互運用可能な意匠保護制度の構築
• 意匠庁における業務の質及び効率の向上
• 意匠制度及び意匠保護に関する積極的な議論の促進
• ユーザーや公衆へのよりよい、信頼性の高い、高品質のサービスの提供
• ハーグ制度又は可能な実務の合致を含む、パートナー庁間の様々な運用実務や手続の相互運用性の強化
• 意匠分野におけるイノベーションや開発の奨励
• 幅広いユーザー層との協力拡大、ID5の協力活動により得られるツールや利益への認知度の向上

協力プロジェクトの概要

• ID5協力プロジェクトの概要（PDF：732KB）（2025年1月更新）

過去の会合記録等

• 第10回意匠五庁（ID5）会合を開催しました　-生成AI等の新技術がもたらすデザイン保護の新たな課題への関心が高まっています- （2024年12月開催）
• 意匠五庁（ID5）中間会合、ID5ハーグワークショップを開催しました-（2024年4月開催）
• 第9回意匠五庁（ID5）会合が開催されました -メタバースにおけるデザイン保護を議論しました-（2023年9月開催）
• 第8回意匠五庁（ID5）会合が開催されました -意匠分野の国際協力レベルが高まっています-（2022年10月開催）
• 第7回意匠五庁（ID5）会合が開催されました（2021年11月開催）
• COVID-19への対応：意匠五庁(ID5) 商標五庁(TM5) 共同メッセージ（2020年11月）
• 第6回意匠五庁（ID5）会合が開催されました（2020年10月開催）
• 第5回意匠五庁（ID5）会合を開催しました（2019年12月開催）
• JPO主催による意匠五庁（ID5）中間会合を開催しました（2019年6月開催）
• 第4回意匠五庁（ID5）会合が開催されました（2018年11月開催）
• 第3回意匠五庁（ID5）会合開催～意匠分野の国際協力が前進しています～（2017年12月開催）
• 第2回意匠五庁（ID5）会合の結果について（2016年11月開催）
• 第1回意匠五庁（ID5）会合の結果について（2015年12月開催）

プレスリリース

• 第4回意匠五庁会合
  「第4回意匠五庁（ID5）会合が開催されました　五庁は新技術意匠の保護強化を目指します」2018年11月7日（国立国会図書館の「インターネット資料収集保存事業（Web Archiving Project）」ホームページ（外部サイトへリンク））
• 第2回意匠五庁会合
  「意匠分野の国際協力が始動します～日米欧中韓の意匠五庁が協力プロジェクトに合意しました～」2016年11月4日（国立国会図書館の「インターネット資料収集保存事業（Web Archiving Project）」ホームページ（外部サイトへリンク））

リンク

• 意匠五庁公式ウェブサイト（外部サイトへリンク）

［更新日　2025年1月6日］

お問い合わせ

特許庁総務部国際協力課意匠政策班 電話：03-3581-1101　内線2562