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第3回日ASEAN特許庁長官会合の結果について

2013年4月15日

本件の概要

日本国特許庁とアセアン各国知的財産庁による第3回日アセアン長官会合が、4月14日に京都において開催されました。本会合では、協力プログラム(アクションプラン)に、ERIA等との連携による模倣品対策等の協力の推進、審査情報共有のためのIT支援の強化、審査実務への支援強化を新たな項目として加えることに合意しました。

この合意により、アセアン諸国の知的財産インフラの整備が進み、アセアン諸国において我が国企業の知的財産権が適切に保護・活用されていくことが期待されます。

1. 背景

近年めざましい経済成長を遂げており、さらなる市場拡大が期待されるアセアンは、日本にとって今後ますます重要な貿易相手となることが予想されます。また、所得水準の向上に伴い、高付加価値のサービス・商品を保護するためのツールである知的財産権はその重要性を増していくと考えられ、我が国企業がアセアン諸国において事業を展開するあたり、アセアン諸国における産業財産権制度・運用の改善が急務となっています。

日本国特許庁は、2015年の経済統合を目指しているアセアン諸国における知的財産保護制度の整備に協力するため、2012年2月にアセアン各国の知的財産庁とのハイレベルな対話の機会として日アセアン長官会合を創設し、人材育成・IT化支援等の協力プログラムを採択しました。

2. 日アセアン間の協力プログラムの強化について

4月14日、京都で第3回日アセアン特許庁長官会合が開催され、協力プログラムに新たに次の項目を加えました。

(1)東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)や世界知的所有権機関(WIPO)といった関係機関との連携強化による模倣品対策等に関する協力の推進

東アジアサミットやアセアンサミット等への政策提言機関であるERIAや知的所有権に関する国連の専門機関であるWIPOと協力し、これらの専門機関が行う政策提言や新興国協力に係る取組と連携することで、模倣品対策などアセアン諸国における知的財産保護環境の整備が進むことが期待されます。

(2)アセアン各国知的財産庁と審査情報を共有するための共通システム基盤の構築によるIT支援の強化

共通システム基盤を用いることで、アセアン諸国における審査情報の照会が容易になるなど、ユーザーにとって利便性が向上すると考えられます。また、アセアン各国知的財産庁が他国における審査状況を容易に利用できるようになり、特許審査に関するワークシェアリングの促進につながります。

(3)特許分類や文献検索、特許審査ハイウェイに関するセミナーなど審査実務への支援強化

アセアン各国知的財産庁と、特許分類や文献検索など日本国特許庁の審査実務に関する知見を共有することで、アセアン各国知的財産庁における審査の質の向上が見込まれます。

3. 今後の展望

日本国特許庁は、今後も引き続き、アセアン各国知的財産庁との対話を通じ、アセアン諸国のニーズを把握して適切な協力を行っていくことにより、我が国企業のアセアンにおける事業活動の支援に努めてまいります。

(写真1)第3回日アセアン特許庁長官会合 in 京都

第4回日アセアン特許庁長官会合 in 京都

[更新日 2017年6月1日]

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