ここから本文です。
2015年12月1日及び2日に、日米欧中韓による商標担当五庁(TM5)会合をアメリカ・アレクサンドリアにおいて開催しました。
今次会合では、商標の国際出願制度を使って各庁に国際出願する際の有用な手続ガイドを日本主導で取りまとめ、各庁の承認を得ました。
また、いわゆる「悪意の商標出願」について、今後、各庁における事例集を作成すること等、計13 のプロジェクトの成果を盛り込んだ共同声明を採択しました。
商標の国際出願(マドリッド・プロトコルを利用した国際出願)※をする際に、保護を求める国ごとに国内手続が相違したり言語の違いもあることから、出願人が必要な情報を入手し難い状況となっています。今回、JPO が主導して、各庁の出願手続に関する情報ガイドをとりまとめ、これを各庁が承認しました。今後は、TM5 ウェブサイトにおいて本ガイドを公表すること、及び次の活動として、世界知的所有権機関(WIPO)と協力して、TM5 以外の国の情報についても提供していく等、提供する情報の拡充及び有効な活用方法について検討していくことも合意されました。商標の国際出願ユーザーの利便性向上が期待されます。
※商標国際出願制度の概要
各国の官庁を経由してWIPO に商標の国際出願を行い、保護を求める国として指定した国の法律等に基づく審査を経た後、その国において商標の保護を確保できる制度です。
有名な商標が海外において無関係な第三者により無断で商標出願・登録される、いわゆる「悪意の商標出願」は、世界的な問題となっています。今回、「悪意の商標出願」について、各庁における最新の事例集を作成すること、及び各庁における最新の事例をユーザーに広く共有するため、悪意の商標出願セミナーを2016年3 月に東京で開催することについて合意されました。
[更新日 2016年1月29日]
お問い合わせ |
特許庁総務部国際協力課商標政策班 電話:03-3581-1101 内線2572
|