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2022年8月3日
2022年8月1日(月曜日)、日本国特許庁(JPO)は、中国国家知識産権局(CNIPA)、韓国特許庁(KIPO)の協力の下、「第11回日中韓デザインフォーラム~グローバル経済・Web3.0時代におけるデザインの保護~」をオンラインで開催し、日中韓の三か国の意匠制度ユーザーなど約250名の方に参加いただきました。
主催者挨拶では、JPO濱野長官から、世界の意匠出願件数の6割以上を占める日中韓の三か国が、デザインの活用に資する意匠保護の在り方を議論することの意義や、本フォーラムでのプレゼンテーションへの期待などについて言及しました。
主催者挨拶の様子
(JPO 濱野 幸一 長官)
また、CNIPAビエン外観設計審査部副部長、KIPOチェ・デザイン審査政策課長からそれぞれご挨拶をいただきました。
開会挨拶の様子
(左:CNIPA ビエン・ヨンジュン 外観設計審査部 副部長、
右:KIPO チェ・チュルソン デザイン審査政策課長)
セッション1では、「グローバルな経済活動の伸展」と題して、各官庁から、ハーグ制度に関する最新動向や、ユーザーが日中韓の三か国へ同時に国際出願する場合の留意点等について紹介しました。
セッション1 官庁からのプレゼンテーションの様子
(左:CNIPA ジン・ジン 外観設計審査部 調研員、
中央:JPO 下村 圭子 意匠課長、
右:KIPO チェ・チュルソン デザイン審査政策課長)
セッション2では、「Web3.0時代におけるデザインの創作及び保護の実態」と題して、初めに、森・濱田松本法律事務所のパートナー弁護士である増田氏から、メタバースの法的課題について大局的見地に立って紹介いただきました。次に、KDDI株式会社の総務本部知的財産室長である大野氏、杭州博楽工業設計社(中国)のCEOであるチョウ氏、Unity Technologies Korea社(韓国)のエバンジェリズム本部長であるキム氏から、画像やデジタル空間等におけるデザインの創作実態や、保護に関する論点を中心にそれぞれ紹介いただきました。最後に、各官庁から、現行制度における保護の実態や、将来的な検討課題について紹介しました。
セッション2 基調講演の様子
(森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士 増田 雅史氏)
セッション2 企業からのプレゼンテーションの様子
(左:杭州博楽工業設計社(中国) CEO チョウ・リガン氏、
中央:KDDI株式会社 総務本部 知的財産室長 大野 拓哉氏、
右:Unity Technologies Korea社(韓国) エバンジェリズム本部長 キム・ボンジュ氏)
セッション2 官庁からのプレゼンテーションの様子
(左:CNIPA ガオ・シャン 外観設計審査部 調研員、
中央:JPO 大峰 勝士 意匠課 意匠制度企画室長、
右:KIPO グ・ジョンミン デザイン審査政策課 課長補佐)
閉会挨拶では、JPO野仲審査第一部長から、本フォーラムでのプレゼンテーションを総括し、デザインの保護をとりまく環境の変化に対して、各国の官庁が問題意識を共有し、国際的な議論を深めていくことが不可欠であることを述べました。
閉会挨拶の様子
(JPO 野仲 松男 審査第一部長)
本フォーラムの詳細、一部のプレゼン資料(英語版)は、以下のリンクをご覧ください。
[更新日 2022年8月3日]