ここから本文です。
2024年11月8日
2024年10月16日から22日の計5日間、日本国特許庁(JPO)は、タイ知的財産局(DIP)の特許審査官に対し、電気工学の技術分野における審査実務研修と、新人特許審査官向けの審査実務研修を実施しました。
特許審査の審査実務経験が豊富な審査官である国際研修指導教官等3名が講師を務めました。DIPからは計37名の特許審査官が受講生として参加しました。
受講生はグループディスカッションや課題に取り組むことで、先行技術調査、JPOの進歩性判断基準(Multi-Factor Reasoning, MFR(※1))等の特許審査実務についてさらに理解を深めました。受講生からは、「講師の説明は理解しやすいようにシンプルに構成されており、また、受講生を楽しませる工夫もあった」、「AIなどの最先端の技術に関する発明の審査についても説明があり、自身の審査能力を向上できたと感じる」といった感想をいただきました。
今後もJPOは、タイをはじめ、我が国企業のさらなる事業展開が見込まれる新興国の審査官に対して、特許審査実務面での協力を行い、各国の審査体制の整備・強化を支援してまいります。
(※1)MFRについて、詳細は "Multi-Factor Reasoning" in the Determination of Inventive Step (issued March 2022) (PDF:4,661KB、英語)をご参照ください。
集合写真
講義の様子
[更新日 2024年11月8日]