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商標五庁(TM5)中間会合に参加しました

2025年6月13日

日本国特許庁(JPO)は、5月15日から5月17日にかけて米国サンディエゴで開催された日米欧中韓からなる商標五庁(TM5)中間会合※1に出席しました。

会合では、商標の実務と手続の調和や商標サービスの向上を目的としてTM5が推進する11の協力プロジェクト及び2つの新規提案プロジェクトについて、今後の目標や進め方に関する議論を行ったほか、TM5ワークショップを開催し、各庁から「商標審査の品質管理」及び「商標審査期間短縮」に関するプレゼンを行い、意見交換を実施しました。
JPOが主導する3つのプロジェクトのうち「ユーザー参画プロジェクト※2」については、来年の国際商標協会(INTA)年次総会内で「結合商標の類否判断《名称仮》」をテーマとする「TM5/INTAジョイント・ワークショップ」を開催することを合意しました。

また、「悪意の商標出願プロジェクト※3」については、本年1月にアルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ及び北マケドニアの知財庁職員を対象に開催した悪意の商標出願対策ワークショップの結果を報告するとともに、次回はタイで開催することを合意しました。

さらに、「商標審査を補助するITツールプロジェクト※4」については、「各庁におけるITツールに関する最新施策」をテーマとする専門家会合を7月にオンライン形式で開催とすることを合意しました。

なお、CNIPAが新規提案中の、TM5各庁の商標出願手続に関する情報等をまとめたユーザーガイドを作成するプロジェクトについては、今年の7月に予定されているTM5実務者会合までにユーザーガイドのフォーマット等を作成することで合意しました。

また、USPTOが新規提案中の、毎年ホスト庁がテーマを定めて五庁で議論するプロジェクト(TM5ディスカッションセッションプロジェクト《名称仮》)については、TM5年次会合での採択を目指して議論を継続することとなりました。

会合の最終日には、業界団体・代理人団体等のユーザー代表者を招き、TM5ユーザーセッションを開催し、各庁から最新の施策状況等を報告しました。

本年の活動を総括する第14回TM5年次会合は、2025年10月に米国ワシントンDCにおいて開催される予定です。

JPOは、TM5の取組を通じて、商標権の適切な保護・活用の促進に引き続き貢献して参ります。

  • ※1:日本国特許庁(JPO)、米国特許商標庁(USPTO)、欧州連合知的財産庁(EUIPO)、中国国家知識産権局(CNIPA)、韓国特許庁(KIPO)の商標五庁からなるTM5の会合で、毎年各庁が持ち回りでホストを務める。今年はUSPTOがホスト。世界知的所有権機関(WIPO)も、オブザーバーとして参加。
  • ※2:一般ユーザーへの情報発信のため、国際商標協会(INTA)と連携して行うTM5ジョイント・ワークショップを開催している。
  • ※3:悪意の商標出願について、各庁の制度・運用に関する情報交換を行うとともに、ユーザーに対してこれらの情報提供を行うことを目的としている。
  • ※4:審査の効率化に繋がるITシステムに関する情報交換を目的としている。
(写真)師田審査業務部長(写真左端)と参加した各庁及びWIPOの代表者

師田審査業務部長(写真左端)と参加した各庁及びWIPOの代表者

(写真)会合の様子

会合の様子

(写真)ユーザーセッションの様子

ユーザーセッションの様子

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[更新日 2025年6月13日]