ここから本文です。
令和5年4月
特許庁総務部企画調査課
昨今、スタートアップによるイノベーションの加速が求められており、スタートアップを支援する知財人材の育成・拡充が必要となっています。そして、スタートアップ支援の際に知財人材に求められる役割は、知財に関する専門的なスキルはもちろんのこと、企業の事業遂行、市場・技術開発動向、スタートアップ・エコシステム、投資家・金融機関の目線等、種々の要素を総合的に理解した上で知財戦略策定、特許情報分析等を行うスキルが求められ、これまでよりもその役割が多様化しています。
そこで、特許庁では、スタートアップの事業成長に必要となる知財戦略の設計と実装を担う知財人材の育成・拡充を目的として、スタートアップ内部で知財を知っておくべき経営者や知財担当者等の内部人材が備えることが望ましい「知財アンテナ(こういう場面では知財のことを考える必要があるといった感覚)」と、外部から知財の観点でスタートアップを支援する外部知財人材に求められる「スキル・マインド」について、調査研究により体系的な整理を実施し、その結果を「スタートアップの事業成長に貢献する知財人材のスキル・マインドセット –整理編-」として取りまとめました。
また、「スタートアップの事業成長に貢献する知財人材のスキル・マインドセット –整理編-」に対応する形式で、既にスタートアップ支援でご活躍されている外部知財人材の方の「スキル・マインド」や知財を事業戦略に御活用されているスタートアップ内部人材の方の「知財アンテナ」の具体的な活用事例を「スタートアップの事業成長に貢献する知財人材のスキル・マインドセット –事例編-」として取りまとめました。
本資料は、主にこれからスタートアップ支援に参加していきたいと考えている外部知財人材の方向けの情報となっていますが、スタートアップ内部人材の方にも参考にしていただきたい内容ですので、是非御活用ください。
外部知財人材がスタートアップ支援を進めるための行動プロセスとスキル・マインドセット配置例
(外部知財人材向け)
ビジネスフローと知財アンテナ(スタートアップ内部人材向け)
※本資料では、企業における知的財産の創造・保護・活用に関する諸機能の発揮に必要とされる個人の知的財産に関する実務能力を明確化・体系化した指標である「知財人材スキル標準(version2.0)」(特許庁作成)との紐づけを随所で行っています。併せて御活用ください。
[更新日 2023年4月24日]
お問い合わせ |
特許庁総務部企画調査課人材育成班 電話:03-3581-1101 内線2152 |
特許庁総務部秘書課弁理士室 電話:03-3581-1101 内線2111 |