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中山部会長 |
時間でございますので、ただいまから産業構造審議会第5回知的財産政策部会を開催いたします。 |
中山部会長 |
それでは、まず最初に、前回の部会以降新たに本部会の委員となられた方々につきまして事務局から紹介をお願いいたします。 |
南技術調査課長 |
それでは、私から御紹介させていただきます。 |
中山部会長 |
ありがとうございました。 |
中山部会長 |
本日は、本部会に設置されております小委員会、ワーキンググループにつきまして、これまでの検討状況を御報告し、その成果をお諮りするということにしたいと思います。 |
今井特許庁長官 |
特許庁長官の今井でございます。 |
中山部会長 |
ありがとうございました。 |
中山部会長 |
それでは、早速議題に入りたいと思います。 |
南技術調査課長 |
それでは、私の方から御説明させていただきます。 |
中山部会長 |
ありがとうございました。 |
三浦委員(代理宗定) |
知的財産協会でございます。このたび改正について大変御苦労をかけまして方向づけしていただきましてどうもありがとうございました。 |
中山部会長 |
御意見ありがとうございました。 |
庄山委員(代理高橋) |
経団連の高橋でございます。きょうは、庄山経団連産業技術委員長がやむを得ない事情によって出席できませんので、代理で出席させていただきました。 |
中山部会長 |
貴重な御意見、ありがとうございました。 |
斎藤委員 |
ありがとうございます。1点だけお教えいただきたいのでございますが、この自主的な取り決めをどの時点で行うかにもよりますけれども、発明完成後の貢献なども考慮していくということになりますと、時間的にずれますね。後になります。ですから、不確定な要素を含んだ形での自主的な取り決めなのかどうか、取り決めの時点が問題でございます。多分早くおやりになるでしょう。この辺の調整をどうなさるのか。もう少し申しますと、後で調整できることとして2ポツ目、対価についての定めがない場合、それから立場の相違に起因して不合理な対価の決定がなされた場合、この2つだけをもし列挙しているのであれば、予測が外れる場合がありますね。いい意味で外れる場合もございましょうから。こういう場合の調整ということは可能なのかどうか。ここを確認したいと思います。 |
南技術調査課長 |
それでは、ただいまの御質問についてお答えさせていただきたいと思います。 |
中山部会長 |
ほかに何かございませんでしょうか。 |
中山部会長 |
ありがとうございました。異議がないようでございますので、この報告書、職務発明制度の在り方についてを本部会の報告書とすることと決定いたしました。 |
中山部会長 |
次の議題に進みたいと思います。 |
高倉調整課長 |
それでは、お手元の資料5、6、7、この3つを使って御説明いたします。 |
中山部会長 |
ありがとうございました。 |
長岡委員 |
特にございません。 |
中山部会長 |
よろしいですか。 |
永岡委員 |
質問なんですが、任期付の審査官というのは、採用できるような――これは新聞にも出ているんですけれども、そういうベース、審査官と同じようなレベルの人は相当いるということでいいんでしょうか。 |
高倉調整課長 |
募集に当たりまして、産業界における経験が研究開発、あるいは大学におけるドクターコースのドクターの資格を持っている方ということでもいいんですが、研究開発経験4年以上ということを条件といたしておりますので、こういった方々については技術的な素養は十分ある。それから、別途弁理士資格を有している者ということも募集の要件としておりますが、こうした方たちについては知的財産、特に特許に関する十分な知識があるということを前提に採用しております。 |
中山部会長 |
ほかに御意見ございませんでしょうか。 |
中山部会長 |
ありがとうございました。 |
高倉調整課長 |
先ほど少し申し上げましたが、今後のスケジュールでありますが、第7回の会合を3月3日に予定しております。そこにおきまして試験・研究の問題、等の問題を議論し、最後は第8回として4月を予定いたしております。 |
中山部会長 |
ありがとうございました。 |
中山部会長 |
それでは、3番目の議題に進みたいと思います。 |
木村審議室長 |
それでは、資料8から10まででございますけれども、これに沿いまして御説明申し上げたいと思います。主として資料9を使いまして御説明いたします。 |
中山部会長 |
ありがとうございました。 |
斎藤委員 |
私の認識が誤っているかもしれませんので、お教えいただきたいと思います。 |
木村審議室長 |
今の御指摘でございますけれども、確かに技術評価書は単なる書面でないけれども、行政処分でもないというのはおっしゃるとおりだと思います。技術評価書の法的な性格というのは鑑定のようなものだろうと考えております。ただ、無審査制度をとっておりまして、特許庁が責任を持って審査をした権利を世に送り出すということではないわけでございますので、権利者と第三者の間の関係というものもちょうど無審査主義というものを前提に考えていかなければいけないということでございます。第三者との関係、権利行使される側との関係を考えましたときに、やはり何らかの形で、公的な、お墨つきではないかもしれませんけれども、そういうものを何らかの形で証明する、そういうドキュメントがあるということは、むしろ実用新案制度を安心してお使いいただく上で必要なことではないか。少なくとも現時点においては必要ことではないかというふうに考えております。もちろん技術評価書そのものについてより魅力のあるものにする。あるいは使い勝手のいいものにするということは当然必要でございますので、それについては今回法改正に至る問題ではないかもしれませんけれども、措置はさせていただきたいと思っておりますし、あるいは無審査での技術の権利の行使というものがより一般的なものになるといいますか、そういうものも当然権利行使の在り方として一般的だというようなことに仮になれば、そのときは改めて評価書の位置づけというものを見直していくということも、将来的にはあり得るかもしれませんけれども、現時点においてはやはり権利者と第三者との関係というものを整理する上で欠かせない制度ではないかというふうに考えているわけでございます。 |
中西委員 |
企業側からしますと、この4点というのは今まで全く魅力がなかったのは、経営資源としてとらえますので、そういうことからしますと、魅力が出てきた。こういうことははっきり言えると思います。 |
中山部会長 |
ありがとうございます。 |
中山部会長 |
ありがとうございます。 |
中山部会長 |
次の議題に入りたいと思います。商標制度小委員会の検討状況につきまして事務局から説明をお願いいたします。 |
木村審議室長 |
それでは、続きまして、資料11に沿いまして検討状況につきまして御説明申し上げたいと思います。 |
中山部会長 |
こちらの小委員会は現在議論中とということでございますけれども、ただいま説明につきまして何か御意見とか御質問がございましたらお願いいたします。 |
永岡委員 |
小売業に使用されている商標というのは例えばどういうことですか。 |
木村審議室長 |
一般の小売業、例えばコンビニエンスストアでございますとか、百貨店もそうですし、スーパーも、一般の商店もあるんですけれども、そういうところはサービスのマークとしては現在商標が取れないという仕組みになっています。したがいまして、販売する商品とのセットで、そちらのマークを取るという形になっておりますので、それをそうではなくて、小売業というのが1つの独立したサービスであるということを商標法で正面から認めて、その形での商標を取るということを認めてはどうかという、そういう制度改正に向けた議論でございます。 |
永岡委員 |
具体例で言ってほしいんですけれど。勉強不足で、小売業に使用されている商標というのは例えばどんなものですか。 |
木村審議室長 |
例えば百貨店では、例えば高島屋とか、あるいはイトーヨーカドーとか、ちょっと実名を出すのがいいのかわかりませんけれど、そういうものです。 |
中山部会長 |
よろしゅうございますか。 |
永岡委員 |
わかりました。 |
中山部会長 |
ほかに何か御質問等ございましたら。 |
中山部会長 |
それでは、最後の議題に進みたいと思います。経営・市場環境小委員会知的財産情報開示指針及び流通・流動化小委員会の検討状況につきまして事務局から説明をお願いいたします。 |
小宮知的財産政策室長 |
資料の12から16でございます。12から15までが経営・情報開示小委員会の関係の資料でございます。 |
中山部会長 |
この小委員会の長岡委員長、もしコメントがございましたら……。 |
長岡委員 |
ございません。 |
中山部会長 |
それでは、この知的財産情報開示指針に関しまして御意見、あるいは御質問ございましたらお願いいたします。 |
庄山委員(代理 高橋) |
これは非常に大事なことだと思いますので、あくまでも任意の開示で、知財経営をやっていけば、それが市場から評価されていくことで好循環が生まれて、科学技術創造立国に資するということだと思うんですが、おっしゃっているのは企業の方の努力はよく書かれているのですが、投資家とか市場がどういうふうに評価していくかをどういうふうに判断されているのか、あるいはそこはどういうふうに見きわめるのかというのがちょっとよくわからないんですけれど、お教えいただけますか。 |
小宮知的財産政策室長 |
少し具体的な話をいたしますと、私、この作業の過程の中で10数社、機関投資家なる方々を回らせていただいたわけですけれども、予想以上に知的財産についての興味が高まっているという感触がございました。これについて理由が2つあろうかと思いますけれども、1つは、外資系の機関投資家の中心にありますのは、日本の企業を過小評価し過ぎた。その反省をしなければいけない。ところが、何をもって日本の企業の底力というのを見るのかというときに、知的財産というのは非常に重要であるといった発言が複数の外国系機関投資家から出ておりました。 |
中山部会長 |
よろしいでしょうか。 |
中山部会長 |
ありがとうございます。 |
中山部会長 |
本日用意されました議題は以上でございますけれども、本日の議題、または知的財産政策全体に関しまして何か御意見がございましたら、まだ少し時間がございますので、お伺いしたいと思います。 |
下坂委員 |
先ほどちょっと言い忘れましたが、資料の6でございます。特許制度小委員会の分でございますけれども、そこの今後の目標のところ、審査処理促進に向けた取り組み1、2、3という下の方でございます。1、2に関しまして、弁理士の貢献が出ております。審査迅速化法には弁理士会といたしましても会員への周知、こちらの方針に沿って進んでまいりたいと思います。 |
中山部会長 |
ありがとうございました。 |
中山部会長 |
それでは、以上をもちまして産業構造審議会第5回知的財産政策部会を閉会といたします。 |
-了-
[更新日 2004年2月26日]
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経済産業省経済産業政策局知的財産政策室 |