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第1回法制小委員会について

平成13年5月25日
経済産業省特許庁

本日午前、産業構造審議会知的財産政策部会第1回法制小委員会(委員長:中山信弘・東京大学教授)が開催された。

1.委員会の趣旨

産業構造審議会知的財産政策部会法制小委員会は、工業所有権制度の在り方に関する重要事項のうち、法制度に関する調査審議を行う。当面は、IT社会における知的財産制度の在り方を重点的に検討する。

2.審議内容

(1)IT社会化に対応した法制上の課題(事務局等説明)

近年の急速なITの進展と、それに対応した法整備について事務局より状況を整理し、本委員会での当面の検討課題につき説明した。また、安田委員より「今後のIT関連技術の展開」の観点からITの近年の動向及び将来展望について説明を頂いた。

(2)自由討議

本委員会としての課題につき、委員各位に広く論点の提示を求めた。これに対し、委員より以下の指摘があった。

  • 本委員会での議論においては、比較法の見地も大切だが、情報社会の急速な変化に対応するためには、日本の産業社会の発展を見据えた議論が必要。
  • ITに対応した知的財産の保護にあたっては、不正競争防止法、著作権法にも目を配るべき。
  • 特許権の侵害規定については、12年末の審査基準改訂に対応したソフトウェア関連発明の侵害行為、教唆・幇助を含めた共同侵害行為についても議論すべき。
  • ITと並んで、バイオも重要。例えば遺伝子関連発明の基本特許によって、試験研究が制限されないよう、特許権の効力の制限についても議論すべき。
  • 保護範囲とも関連するため、保護されるプログラムの範囲を明らかにすべき。

3.今後の審議スケジュール

今後、逐次開催し、年内を目途に中間報告を取りまとめる予定。なお、第2回法制小委員会は、6月13日(水曜日)14時00分~16時00分の予定。

産業構造審議会知的財産政策部会法制小委員会名簿

平成3年5月現在

委員名簿

相澤 英孝

早稲田大学アジア太平洋研究センター教授

飯村 敏明

東京地方裁判所判事

井上由里子

筑波大学助教授

太田 清史

野村総合研究所副社長

鎌田 薫

早稲田大学教授

北村 行孝

読売新聞社論説委員

熊谷 健一

九州大学助教授

小泉 直樹

上智大学教授

斎藤 博

専修大学教授

澤井 敬史

日本知的財産協会理事長

白石 忠志

東京大学助教授

竹田 稔

弁護士・弁理士

谷 義一

弁理士

永岡 文庸

日本経済新聞社論説委員

中山 信弘

東京大学教授

則近 憲佑

(財)ソフトウェア情報センター専務理事

橋本 久芳

田辺製薬(株)知的財産担当理事

牧野 利秋

弁護士・弁理士

松尾 和子

弁護士・弁理士

丸島 儀一

(社)経済団体連合会産業技術委員会知的財産問題部会部会長

水谷 直樹

弁護士・弁理士

安田 浩

東京大学教授

山口 厚

東京大学教授

山地 克郎

(社)電子情報技術産業協会法的問題専門委員会委員長

[更新日 2001年5月30日]

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