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大渕委員長 |
それでは、定刻となっておりますので、ただいまから産業構造審議会知的財産政策部会第11回意匠制度小委員会を開催いたします。 |
間庭審議室長 |
紹介いたします。 |
大渕委員長 |
ありがとうございました。 |
間庭審議室長 |
本日の配布資料は、資料1、意匠政策を巡る最近の動向について。 |
大渕委員長 |
よろしいでしょうか。 |
大渕委員長 |
先ほど申し上げました意匠政策を巡る最近の動向、通常実施権等登録制度の見直し、拒絶査定不服審判の請求期間等の適正化、特許料等手数料納付における口座振替制度の導入の各点について、事務局より続けて御説明をお願いいたします。 |
瓜本意匠課長 |
おはようございます。意匠課長の瓜本でございます。 |
間庭審議室長 |
制度改正審議室長の間庭でございます。 |
米津審判課長 |
審判課長の米津でございます。 |
醍醐会計課長 |
会計課長、醍醐でございます。 |
大渕委員長 |
ありがとうございました。 |
大渕委員長 |
それでは、ただいまの御説明に関しまして御質問、御意見がありましたらお願いいたします。 |
下川委員 |
意匠登録の出願件数なのですけれども、2007年というのは大体でいいのですけれども、微増とおっしゃいましたけれども、どのぐらいだと考えればいいでしょうか。 |
瓜本意匠課長 |
お答えします。 |
下川委員 |
わかりました。 |
琴寄委員 |
通常実施権等の制度の見直しについて、私どもの業界の導入のニーズについて、若干前置きが長くなりますけれども、簡単に説明させていただければと思います。 |
大渕委員長 |
ありがとうございました。 |
山本(昌)委員 |
今、お話もございましたとおり、意匠に関しましては、通常実施権の登録制度のニーズというのは高いものではないと思います。 |
間庭審議室長 |
ぜひそのようにさせていただきます。ありがとうございます。 |
山本(昌)委員 |
もう1つよろしいですか。 |
間庭審議室長 |
産業界から常々、特に知財協、経団連から、特許制度小委員会の場でも米国型の当然対抗制度の検討をやってくれという話がありまして、それは私どもも承知しております。 |
大渕委員長 |
ほかにいかがでしょうか。 |
山本(為)委員 |
この最近の国際関係の動きというのを御報告いただきまして、今の施策とは直接関係ないのですけれども、アジアの国との整合といいますか、日本が先輩国としてイニシアティブをとって、どんどん協力してあげるというところからいろいろな制度整備が整合されて、結果的には非常にいろいろなものが納得しやすい結果を生むのではないかと思います。ぜひ力を入れていただけたらと思います。 |
瓜本意匠課長 |
おっしゃるとおりだと思っていますので、我々審査部ベースでやっていることをここにお書きしておりますけれども、それ以外にもEPAですとか、FTAですとか、可能な限りの働きかけはやっております。また、今後も一層努力していきたいと思いますので。 |
山本(為)委員 |
小さいもめ事とかも実際、そういうふうに協力体制が整いますと、大きな流れとして非常によくなっていくと思いますので、そういう意味で意義があるなと思っております。日本の企業も部品等は海外で調達するという時代に入っておりますので、やはり整合性とか、連合ということは非常に大事なことだと考えております。 |
大渕委員長 |
ほかにいかがでしょうか。 |
森山委員 |
意匠政策を巡る動向について御説明が冒頭にありましたので、制度改正とは直接関係ないのですが、質問をさせていただきたいと思います。 |
瓜本意匠課長 |
非常に本質的でかつ難しい御質問でございまして、簡単にはお答えはできないのですが、調査ベースのお話をいたしますと、他の分野でも行っているのですが、意匠登録件数について各国間のマクロ調査を行っております。その結果は報告書に出ており、特許庁のホームページから見ることができると思います。2006年度の調査結果は公開しておりますし、それから、2007年度の調査は現在、報告書を作成中でございます。そこには日本と米国とEUといいますかOHIM、その3庁間の意匠登録件数の状況がマクロ調査結果として公表しておりますので基本的な状況はそれでごらんいただきたいと思います。 |
森山委員 |
ありがとうございました。 |
大渕委員長 |
ほかにいかがでしょうか。 |
平野委員 |
先ほど山本委員がおっしゃっていた「他国との協力」ですが、日本デザイン産業振興会とタイの貿易局、国同士をJETROが介し、Gマーク選定では第一次審査を自国で行なえるなどFTAも含め相互認証という形でやろうと、それに向けての調印が行なわれる予定です。 |
瓜本意匠課長 |
このペーパーでは説明しませんでしたが、タイとベトナムとは審査協力を既に行っております。その内容はどういうことかというと、日本を第一国とした優先権主張を伴う出願がタイ、ベトナムにされますと、その審査結果について、タイとベトナムから照会が来ますので、登録になったらということになりますけれども、それをお答えするというようなことでございます。ただ残念なことに、タイに関しましては、ここのところ、最初、始めたときよりも活動が少し低まってはいるのですが、ベトナムとは相当程度、情報を提供するということはやっておりますので、今、審査部ベースで可能なことはしていますというご説明になろうかと思います。一方、相互認証となりますと、これはまったく別のフェーズの問題であり、主権ですとか、いろいろと問題もございますので、難しいと思いますが、知財全体の中でそのような仕組みがあれば、うちとしても考えていきたいとは思います。 |
大渕委員長 |
ほかにいかがでしょうか。 |
牧野委員 |
ちょっと最初に戻りまして、資料1の画面デザインの出願について、改正前の基準に基づく本体の表示部にかかる部分意匠の出願を含んだ件数が600件弱ということですけれども、改正後の基準に基づいた出願件数は、分類はできないのですか。 |
瓜本意匠課長 |
お答えします。 |
牧野委員 |
わかりました。 |
大渕委員長 |
ほかにございませんでしょうか。 |
茶園委員 |
これも単に質問ですけれども、資料1の1ページ目の関連意匠出願に関してですが、2ページに関連意匠の出願の割合が出ていますけれども、これを見ると余り変わっていないというように思います。関連意匠出願の件数は余り変わっていなくて、今まで同日に行われていたものが後日の方に移動しているということではないかと思います。件数が余り変わらなくても、改正によってユーザーの利便性が高まっているのであれば、それはそれでいいと思うのですけれども、現状が、今いいましたように、今まで同日に出願されていた件数とほぼ同じ件数が後日の方に移っているという、そういう理解でよろしいのでしょうか。 |
瓜本意匠課長 |
お答えします。 |
大渕委員長 |
ほかにございませんでしょうか。 |
菅井委員 |
ただいま話題になりました後出しの件で、自動車工業会から随分要求させていただきましたので、ほかの項目も含めて少し触れさせていただきます。業界でこの関連意匠出願の後出しは、部分意匠も含めてお願いしておりまして、それが実現したということでは大変感謝しております。ただし、直前に実態はどうだというお話を各社さんに投げたところ、なかなかタイミング的にケースが出てこない事、間に合うものは極力同日出願しているというのが今の実態でございます。 |
大渕委員長 |
ほかにいかがでしょうか。 |
水谷委員 |
2点、質問させていただきたいと思います。 |
間庭審議室長 |
1点目の御質問でございますが、これについては、ワーキンググループの場でも検討したのですけれども、登記された家賃については、これは本当に対抗力があるのかどうなのかというところが実は固まっていないという、委員会の場には民法の先生もおられたのですが、そのような意見もあったところで、まして知財権について、その通常実施権の場合、ノウハウの提供とかもひっくるめてライセンス料というのが設定されているところで、通常実施権1件だけの対価の算定というのが難しい面があるという対価の性質にもかんがみまして、これは登録事項から除外するということでございます。 |
大渕委員長 |
もう1点、どうぞ。 |
瓜本意匠課長 |
秘密意匠制度の利用状況に関しまして、先ほどは時間の関係で説明を省かせていただいたのですが、概況をお知らせいたしますと、FA期間の短縮に伴いまして非常にふえておりまして、企業の方にお伺いいたしますと、製品発売の時期と意匠広報発行の時期をコントロールしたいというようなお話を伺っております。したがいまして、昨年、施行させていただきました秘密意匠の請求のタイミングの改正、それを出願時点だけではなくて、登録料納付の時点にふやす、2回にチャンスをふやすということを御審議いただいてふやさせていただいたわけでございます。そのことも含めてご説明いたしますと、平成12年くらいから、それまでの2けた台から700件、800件に急増いたしまして、平成17年では1,071件、平成18年では1,164件、昨年は、ほぼ横ばいになっております。平成18年改正によりましてチャンスは昨年の4月から2回に増えたわけですけれども、昨年平成19年は1,045件というのが現状でございます。平成19年に意匠登録になった事例に関しまして、登録料納付時に秘密意匠請求したものを見ますと30件くらいでございまして、ただ、これは登録になったものでございますので、出願時点を含めた1,045件とはちょっとなかなか難しいのですけれども、大体月10件くらいの感じで登録時に請求していただいているのかなというような印象を持っています。 |
大渕委員長 |
ほかにいかがでしょうか。 |
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〔「異議なし」という声あり〕 |
大渕委員長 |
ありがとうございました。 |
間庭審議室長 |
きょうの小委員会の審議結果につきましては、明後日の1月24日に予定されております知的財産政策部会に御報告させていただきたいと考えております。 |
大渕委員長 |
ありがとうございました。 |
[更新日 2008年2月19日]
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