第13回商標制度小委員会 議事要旨
10月28日(金曜日)15時30分~17時30分に、産業構造審議会 知的財産政策部会 第13回商標制度小委員会(委員長:土肥一史 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授)が開催された。
1.審議内容
事務局から資料1(商標制度の在り方について)に沿って説明した後、自由討議を行ったところ、委員からの意見の概要は以下のとおり。
小売業等のサービスマークとしての保護について
    - 小さな商店が多種多様な商品を扱っている場合も保護の対象となるのか。 
 
    - 継続的使用権のような経過措置の必要性について検討はしているのか。 
 
権利侵害行為への「輸出」の追加について
    - 第三者が介在せず直接持ち出した場合には「輸出」を追加する実益はある。しかし、「輸出」を追加したとしても、日本の商標法が適用されるには国内において何らかの関係(出所識別機能を果たすなど)が必要ではないか。 
 
    - 現行法においても輸出の評価が不明確であり、必要であれば使用の定義規定に加えた方がよい。 
 
    - 現在検討中の模倣品拡散防止条約のために政策的に加えるべきというのは賛成する。 
 
    - 模倣品対策強化の流れの中では賛成できるが、脱法行為と正当なビジネスの間を区別できるような検討が必要である。 
 
    - 「輸出」を使用行為とした場合、現行法と比べてどう変わるのか明確にし、どのような実益があるか見分けるべきである。 
 
著名商標の保護の在り方について
    - 防護標章登録制度の廃止は、必ずしも商標権の効力範囲の拡大と関連づけて考える必要はないのではないか。 
 
    - 防護標章登録制度は一定の役割を果たしているが、著名商標の保護を拡大する議論の中であれば、防護標章登録制度の廃止という選択肢もあり得るのではないか。 
 
2.今後の審議スケジュール
第14回商標制度小委員会は、平成17年11月18日(金曜日)14時00分~16時00分に開催する予定。
[更新日 2005年11月16日]
    
        
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