第31回商標制度小委員会 議事要旨
1.日時・場所
日時 平成25年2月8日(金曜日)14時00分から14時40分
場所 特許庁庁舎16階 特別会議室
2.出席者
土肥委員長、遠藤委員、岡本委員、神林委員、小塚委員、高崎委員、竹田委員、松尾委員、柳生委員、山本委員
3.議題
新しいタイプの商標の保護等のための商標制度の在り方について(報告書案)
4.議事概要
資料1「産業構造審議会 知的財産政策部会 商標制度小委員会 報告書案に寄せられた御意見の概要と御意見に対する考え方」について、事務局から説明を行い、続いて、資料2「新しいタイプの商標の保護等のための商標制度の在り方について(報告書案)」について、内容面での修正は無い旨報告した。その後、これらについて自由討議を行い、資料2を本小委員会の報告書とすることについて了承された。
本議題についての自由討議の概要は以下のとおり。
- 新しいタイプの商標に関し、審査基準ワーキンググループの検討内容については、小委員会の委員にも情報共有して欲しい。また、必要に応じ、小委員会の委員からも意見聴取を行い、当該意見についてはワーキンググループでの検討に反映させることも検討して欲しい。
- 本報告書の内容は、新しいタイプの商標について門戸を開いたということであり、制度導入により新しいタイプの商標の使用が急増することを必ずしも想定しているものではないと考えている。審査基準ワーキンググループで検討される審査基準の中には、新しいタイプの商標の登録について厳しい基準となるものがあるかもしれないが、それは商標権者と第三者の商標使用とのバランスを考慮し、その水準が適切であると判断された結果であろう。
- 第25回委員会における世界地図の資料にもあったとおり、新しいタイプの商標の保護において日本はガラパゴス化しており、本報告書はその点とマドリッド協定議定書との関係に留意してまとめられていると思う。これを踏まえ、審査基準についても、日本独自のものではなく、世界的にも通用する基準となるような方向で検討すべき。
- 新しいタイプの商標の保護について、検討当初は、企業の立場から導入に消極的であったが、今は、グローバルな観点を踏まえ、保護対象を拡大するという結論を取りまとめた本報告書は一つの成果であると考える。今回は商標の定義の論点については残念だったが、「音」等にまで保護対象が拡大することは、ブランドの選択肢が拡大することであり、有益なものと考える。
- 今後、制度改正はどのように進めていくのか。また、審査基準ワーキンググループで検討する審査基準に対しては、パブリックコメント以外でも企業等から意見を述べる機会を与えてほしい。
以上
[更新日 2013年2月19日]
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