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「特許・実用新案審査ハンドブック」の改訂について

令和3年5月6日
特許庁
調整課
審査基準室

令和3年5月以降の書類の様式変更

令和3年5月6日に特許・実用新案の審査に関する内部システムを新システムへ一部移行したことに伴い、一部の発送書類(拒絶理由通知書等)の様式変更が行われました。新システムへの移行が完全に終了するのは令和3年7月末の予定であるため、令和3年5月~7月の間、案件状態に応じて、様式変更前の書類と様式変更後の書類が併存することになります

  • ※ 5月6日以降に一次審査通知される案件の一部には、様式変更後の書類が用いられ、その他の案件には、様式変更前の書類が原則用いられます。

様式変更の主なポイントは以下のとおりです。

  • (1)拒絶理由通知書の「適用条文」に、号及び簡略表記が記載されます。
  • (2)全ての拒絶理由通知書の「理由」について、項番が記載されます。
  • (3)特許査定の各項目の見出しについて、項番「1,2,3・・・」に替えて、中黒「・」が表示されます。
  • (4)特許査定の「5.国際特許分類(IPC)」が削除され、「参考情報」に項目「FI」が新設されます。
  • (5)拒絶査定において、平成18年改正法施行日をまたがる特殊出願(分割出願、変更出願又は実用新案登録に基づく特許出願)に加えて、出願日の遡及を少なくとも一部認めない場合の特殊出願についても、出願日(遡及日)が表示されます。
  • (6)非特許文献の送付に用いられる書類名が、「引用非特許文献」から「非特許文献送付書」に変更されます。

変更後の拒絶理由通知書 イメージ

(図1)変更後の拒絶理由通知書 イメージ

変更後の特許査定 イメージ

(図2)変更後の特許査定 イメージ

変更後の拒絶査定 イメージ

(図2)変更後の拒絶査定 イメージ

 

  • 新システムへの移行に伴い、記載様式及び操作方法等に関する記載を修正しました。
  • 上記改訂項目を含め、改訂項目を以下に列挙します。

第I部 審査総論

第2章 審査の手順

1201 登録調査機関による先行技術調査

※ 現在の運用に合わせて記載を変更

1204 先行技術文献調査の記録

※ 新システムにおける記載様式の変更に伴い、「拒絶理由通知書」の様式を変更

1206 拒絶の理由を発見しない請求項の明示について

※ 新システムにおける記載様式の変更に伴い、「別紙」の「拒絶理由通知書」の様式を変更。また、システム名について、特実審査周辺システムを特実審査業務システムに変更

1207 特許出願の拒絶の理由中に引用する刊行物等の記載事項

※ 新システムでは、西独国特許出願公開第○○○○○○○○号明細書について、文献種別(DE, A)と(DE, A1)を区別して登録可能になったため、記載例に追加。また、西独国実用新案第○○○○○○○○号明細書(DE, B)は存在しないため削除

1209 拒絶理由通知書中に誤記がある場合の取扱い

※ 「11205 職権取消通知等について」の改訂に合わせて、当該項目を引用する記載を変更

1210 特許査定起案時の注意

※ 新システムへの移行に伴い、特許査定作成画面の操作方法に関する記載を変更

1213 拒絶査定起案時の注意

※ 新システムへの移行に伴い、拒絶査定作成画面の操作方法に関する記載を変更。出願日の遡及を認めない場合に、出願日(遡及日)の設定を行う対象を全ての特殊出願に変更

1216 補正の却下の決定起案時の注意

※ 新システムへの移行に伴い、補正却下決定作成画面の操作方法に関する記載を変更

1218 第194条第1項の規定により審査官が書類その他の物件の提出を求める場合

※ 新システムへの移行に伴い、「194条の通知(その他)」が「審査官通知(その他の通知)(期間有)」に統合されたため、2(1)の記載を変更。「物件借用」が非システム化されたため、3. の記載を変更

第II部 明細書及び特許請求の範囲

2002 明細書、特許請求の範囲又は図面に拒絶理由に該当しない記載不備のある案件への対応について

※ 新システムでは、「発明の名称」が職権訂正の対象に追加されたため、2. 2の記載を変更

第III部 特許要件

第2章 新規性・進歩性

3202 ヒト結膜肥満細胞安定化剤事件最高裁判決

※ 最高裁判決の事件番号及び判決言い渡し日を追加

3204 リパーゼ事件最高裁判決

※ 最高裁判決の事件番号及び判決言い渡し日を追加

第VI部 特殊な出願

第1章 特許出願の分割

6113 第50条の2の通知を起案する際の留意事項

※ 新システムにおける記載様式の変更に伴い、「参考」の「拒絶理由通知書」の様式を変更

第VIII部 国際特許出願

8002 引用補充がされた国際出願に基づく国際特許出願の取扱い

※ 新システムへの移行に伴い、操作方法に関する記載を変更

第XI部 業務一般

第2章 審査関連

11204 審査用メモ

※ 新システムでは、「発明の名称」が職権訂正の対象に追加され、早期審査の非選定通知書がイメージデータとして蓄積されるようになったため、記載を変更

11205 職権取消通知等について

※ 新システムでは誤送通知が廃止されたため、誤送通知に関する記載を削除

第3章 参考情報

11301 特許出願技術動向調査

※ 現在の運用に合わせて記載を変更

11302 標準技術集

※ 現在の運用に合わせて記載を変更

11303 方式審査便覧

※ 4月1日付け方式審査便覧の改訂に伴い記載を変更

11304 行政不服審査法に基づく不服申立て

※ 現在の運用に合わせて記載を変更

[更新日 2021年5月6日]

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