日欧特許庁における特許審査ハイウェイ試行プログラムの継続及び申請要件を緩和した特許審査ハイウェイ試行プログラム「PPH MOTTAINAI」の開始について

調整課

特許審査ハイウェイは、海外での早期権利取得を支援する特許庁間の国際審査協力の枠組みです。日欧間では、2010年1月29日から特許審査ハイウェイ（国内出願の審査結果を利用した特許審査ハイウェイ及びPCT国際段階成果物を利用した特許審査ハイウェイ）の試行プログラムを開始し、日欧両国のユーザーの皆様から高い評価を得てきました。国内出願の審査結果を利用した特許審査ハイウェイ、PCT国際段階成果物を利用した特許審査ハイウェイの申請件数はともに、両国への申請を併せて、既にそれぞれ300件を超えています。

このたび、日本国特許庁と欧州特許庁は、2012年1月29日以降も本プログラムを継続することを決定しましたので、お知らせします。試行の延長期間は、2012年1月29日から2014年1月28日までの2年です。

また、特許審査ハイウェイ(PPH)申請の要件を緩和し、対象案件を拡大した「PPH MOTTAINAI^※」試行プログラムを2012年1月29日から開始することで合意しました。なお、今回の欧州特許庁の「PPH MOTTAINAI」試行プログラムの開始により、「PPH MOTTAINAI」試行プログラムの参加国は8カ国から9カ国となります。

※PPH MOTTAINAI（モッタイナイ）：

どの国に先に特許出願をしたかにかかわらず、参加国による特許可能との審査結果に基づきPPH申請を可能とするプログラム。これまでのPPH申請は、出願人が最先に特許出願をした国（第一庁）の審査結果に基づいてのみ可能とされてきた。このPPH申請制限により、有益な審査結果が国際間で十分に活用されないという「モッタイナイ」状況があったため、本試行プログラムの名称を「PPH MOTTAINAI（モッタイナイ）」とした。

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［更新日　2012年1月25日］