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スーパー早期審査について

令和6年1月
調整課

特許庁では、ユーザが希望のタイミングで早期に権利化を行えるように、一定の要件の下で通常の早期審査よりも更に早期に審査を行うスーパー早期審査制度を創設し、平成20年10月からその試行を行っています。

1. スーパー早期審査を申請するメリット

通常の早期審査に比べて、審査結果をさらに早く得ることができます。

スーパー早期審査を申請した出願の平均審査順番待ち期間は、平均1か月以下となっており(2022年実績)、通常の早期審査と比べてさらに短縮されています。

2. スーパー早期審査の対象になる出願

スーパー早期審査の対象となる出願は、出願審査の請求がなされている審査着手前の出願であって、以下の(1)及び(2)の両方の要件を満たす特許出願です。

  • (1)「実施関連出願」かつ「外国関連出願」であること、又はスタートアップによる出願であって「実施関連出願」であること(※1)(※2)
  • (2)スーパー早期審査の申請前4週間以降になされたすべての手続をオンライン手続(※3)とする出願であること

(※1)「実施関連出願」及び「外国関連出願」の条件は、早期審査と同じです。
(※2)スタートアップによる出願の条件については、スーパー早期審査の手続について(PDF:361KB)をご覧ください。
(※3)インターネット出願ソフトの「特殊申請機能」による電子申請(電子特殊申請)によりなされた手続は、スーパー早期審査の手続で必要とされる「オンライン手続」に該当しません。

3. スーパー早期審査の手続

  • (1)スーパー早期審査の申請手続の流れは、通常の早期審査の申請手続と同様であり、スーパー早期審査の申請をするには、「早期審査に関する事情説明書」の提出が必要です。事情説明書には、書誌事項のほか、スーパー早期審査を申請する事情、先行技術文献の開示及び対比説明などを記載する必要があります。
  • (2)以下のA~Dの場合には、スーパー早期審査の対象外とし、通常の早期審査として取り扱いますので留意してください。
    • A. スーパー早期審査の申請前4週間以降にオンライン手続以外の手続が発生した場合(オンラインでの受領を行わず、書面での発送になった場合も含む。)
    • B. スーパー早期審査の申請以降に出願人の特許庁に対する手続に方式不備等があり、審査に遅延が生じた場合
    • C. 拒絶理由通知書の発送の日から30日以内(在外者の場合は2か月以内)に応答がなされなかった場合
    • D. 分割出願について、上申書又は早期審査の事情説明書により、分割の実体的要件を満たすこと等の説明等がなされていない場合
  • (3)特許庁に対する手続は無料です(通常の審査請求料等はかかります。)。

4. 審査までの待ち時間

(1)一次審査までの待ち期間

通常の国内出願に関しては、一次審査までの待ち期間をスーパー早期審査の申請の日から1か月以内としています。

DO出願に関しては、一次審査までの待ち期間をスーパー早期審査の申請の日(出願種別、申請のタイミングによっては、書類電子化目安日)(注)から原則2か月以内としています。

(注)DO出願の場合、出願種別、申請のタイミングによっては、WIPOから入手する書類の電子化を待つ必要があるため、申請の日から2か月以内では一次審査を行えないケースが生じます。

出願種別 スーパー早期審査の申請のタイミング 一次審査までの待ち期間
RO/JP日本語*1 (申請のタイミングにかかわらず) スーパー早期審査の申請から原則2か月以内
RO/JP英語*2、RO/外国*3 出願日(優先日)から35か月以上経過した後に申請されたとき
国際公開日、審査請求日のうちの遅い方から5か月以上経過した後に申請されたとき
出願日(優先日)から35か月未満になされた申請であって、かつ、国際公開日、審査請求日のうちの遅い方から5か月を経過する前に申請されたとき 書類電子化目安日*4から原則2か月以内
  • *1 RO/JP日本語:受理官庁が日本国特許庁である日本語による国際出願
  • *2 RO/JP英語:受理官庁が日本国特許庁である英語による国際出願
  • *3 RO/外国:受理官庁が外国庁である国際出願
  • *4 書類電子化目安日:国際公開日、審査請求日のうちの遅い方から5か月を経過した日

(2)二次審査以降の待ち期間

二次審査以降の待ち期間は、DO出願を含めすべての出願に対し、応答日から1か月以内とします。出願人側の応答及び審査官の審査を早く行うことにより、最終処分までの期間が短縮されます。
 

スーパー早期審査の対象となる要件や、必要な手続など、詳細については、以下のガイドライン、Q&Aを御覧下さい。

[更新日 2024年1月22日]

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