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令和4年11月1日より、無効審判等の当事者系審判及び異議申立事件などにおける証拠の写し等を提出する場合に、書面(紙)に代えてDVD-Rに記録したもので提出することが可能となりました。
手続をする者(請求人、被請求人等)が審判に関し特許庁に提出する書面には、必要な証拠方法を記載し、証拠物件があるときは、添付しなければならないと規定しており、この証拠物件が文書であるときはその「写し」を提出しなければなりません。この「写し」等(対象となる書類は下記(2)を御参照ください。以下「証拠の写し等」といいます。)は、これまで特許庁に対し書面(紙)でしか提出できませんでした。そこで、特許法施行規則等を改正し、以下で特定される審判等における書類を令和4年11月1日以降に提出する場合に、証拠の写し等のDVD-Rによる提出を可能としました。
なお、引き続き書面(紙)による提出も可能です。
特に証拠文書が大部の場合には、副本作成のためのコピーの手間や、送料を削減することが可能となりますので、ぜひ御活用ください。
(1) 対象となる審判等
※拒絶査定不服審判及び補正却下決定不服審判は対象外です。
(2) 対象となる書類
証拠の写し等をDVD-Rにより提出する場合は、下記の提出方法に従って審判請求書等の手続書類に添付して提出してください。この場合、DVD-Rは1枚のみ提出で構いません(相手方へは特許庁で複製したDVD-Rを送付します。)。DVD-Rの容量の都合で、1枚のDVD-Rに記録できない場合は、複数枚に分けてください。
※引き続き書面(紙)による提出も可能ですが、その場合は、従前どおり特許庁及び相手方当事者の数に応じた部数を提出してください。
4.7GBのDVD-R[直径120mm]
※書き込み後は追記ができない状態で、かつ、Microsoft Windows 10以降のPCで読み取り可能であること。
ファイル形式:文書(図面などを含む)の場合はPDF
※ファイルにパスワードは設定しないでください。
※DVD-Rにフォルダは設けずに、最上位階層に格納してください。
(1) DVD-Rのラベル面(記録面と反対側の面)には以下の[ⅰ]~[ⅳ]を先の柔らかい油性のペンで直接記載するか、ラベル面に直接印刷してください。
(読込不良防止のため、ラベル面にはシールを貼らないでください。)
<DVD-Rのラベル面の記載例>
(2) DVD-Rに記録するファイルの記録単位は以下[ⅰ]、ファイル名は以下[ⅱ]のようにしてください。
(1) 各号証について、PDFファイルの1頁目の右上に「甲/乙第○号証」(枝番がある場合は「甲/乙第○号証の△」)と赤文字で表示してください。なお、「正本」の表示は記載しないでください。(相手方当事者に送付するDVD-Rを特許庁で複製するため、「正本」の記載がされているとそのまま相手方に届くことになり正本と副本の区別がつかなくなる恐れがあります。)
<表示例>
(2) 特許庁に提出されたDVD-Rに記録されたファイルは、相手方当事者への送付及び第三者への閲覧(DVD-R全体が複製されることもあります。)に用いるため、ファイルを印刷又はPC画面上に表示した場合に視認されない情報(例:ファイルのプロパティ情報)を含め、提出者の意図しない情報については、必ず削除してください。
(3) 提出する証拠の写し等の元データ(例:PDFファイルに変換する前のWordファイル等)が存在する場合は、これまでどおり、特許庁のホームページの「紙原本書面の電子データ提供フォーム」から元データを御提供いただきますよう、御協力をお願いいたします。当該提供フォームにより御提供いただいた元データは審理の効率化のために利用させていただきますが、原本とはなりません。
(4) 営業秘密を含む証拠の写し等は、証拠の写し等(営業秘密の箇所を墨塗りしていないもの)を DVD-R に記録し、営業秘密の箇所に墨塗処理をした PDF ファイルを DVD-R の「営業秘密(墨塗データ)」のフォルダに入れて提出してください。合わせて営業秘密の申立書も書面(紙)で提出してください。なお、DVD-R のラベル面には、「営業秘密(墨塗データ)」と記載してください。
墨塗処理方法については「営業秘密の箇所に墨塗処理をしたPDFファイルの作成方法(PDF:448KB)」を御参照ください。
(1) DVD-Rへの書き込み後は追記ができない状態であることを御確認ください。
(2) DVD-Rに記録したPDFファイルは、Microsoft Windows 10以降のPCで読み取り可能であることを御確認ください。
(3) 特許庁への提出においては、ファイルがコンピュータウィルスに感染していないことを御確認ください。
(4) DVD-Rは、ディスクの破損防止のためにプラスチックケース等に入れて提出してください。郵送により提出する場合は、破損防止のため、緩衝材付きの封筒等で送付してください。
(5) 特許庁に提出されたDVD-Rは返却できませんので、あらかじめ御了承ください。
※Microsoft、Windowsは、米国マイクロソフトコーポレーションの登録商標です。
証拠の写し等をDVD-Rで御提出される際は、下記のリンク先の資料も御参照ください。
審判課
電話:03-3581-1101
【特許】調査班 内線3622
お問い合わせフォーム
【商標】第9担当 内線3682
お問い合わせフォーム
審判課 特許侵害業務室
電話:03-3581-1101
【特実】侵害第1担当 内線5801
【意匠】侵害第3担当 内線3693
【商標】侵害第4担当 内線5804
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[更新日 2023年6月22日]
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