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JPO通信
TOPICS 1
パテントコンテスト及びデザインパテントコンテストは、高校生、高等専門学校生、大学生、専修学校生及び大学校生が、自ら考え出した発明や意匠デザインを応募し、優秀な応募作品を表彰します。
【発明の名称】刃物研ぎ器
【特許権】特許 第6357613号
(平成29年度パテントコンテストにて入賞)
【受賞者】ハトギプロジェクト※
※沼津工業高等専門学校の特別同好会である「知財のTKY(寺子屋)」の活動の一環として、校内のメンバーにより組織されたチーム。
特許発明や登録実用新案の技術的範囲、登録意匠やこれに類似する意匠の範囲、商標権の効力の範囲について、特許庁が判断を示します。判断は、中立・公平な立場で、すばやく(最短で3ヶ月)、安価に(特許庁への判定請求料は1件4万円)行います。なお、判定は行政サービスの一環であり、その結果に法的拘束力はありません。
「特許庁長官賞」とは?
特許庁は、文部科学省、日本弁理士会及び(独)工業所有権情報・研修館と共に、生徒・学生の知的財産に対する意識と制度に対する理解の向上を目的として、全国から応募された高校生、高等専門学校生や大学生等が創造した発明・デザインの中から、特に優れたものを選考・表彰しています。
表彰された方は、特典として、出願から権利取得までの過程において、弁理士による無料アドバイスや特許出願料の提供が受けられます。
令和2年度の『特許庁長官賞』は、沼津工業高等専門学校の生徒によって結成された「ハトギプロジェクト」が受賞。沼津工業高等専門学校の生徒である発明者は、刃の角度を保ち続けることで、刃物の刃先が研ぎやすい「刃物研ぎ器」を開発した後、平成29年度のコンテストにおいて優秀賞を獲得し、出願支援を受けて平成30年6月に特許権を取得しました。
その後、発明者は平成31年1月にその権利の活用を目指して学校内の特別同好会である「知財のTKY(寺子屋)」の活動の一環として学校内でメンバーを集め、チーム「ハトギプロジェクト」を結成。メンバー達は商工会議所が開催するセミナーの受講や地域の企業との商品検討会などを積極的に行い、ビジネスモデルやブランディングについての知識を身に付けました。
そして、「ハトギプロジェクト」は、商品図面の製作や広報用ポスターの作成、チームのマネジメントなどの役割をメンバーで分担して事業化を進めていき、複数の展示会での商品展示を経て、令和2年1月に「刃物研ぎ器」の商品化に至ります。
現在は、地域の企業で受注販売を行っており、販売実績もあります。
今年度の選考結果については、受賞者一覧を御参照ください