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特集2 沼津工業高等専門学校
1962年に開校した国立高専第1期校のひとつであり、高専ロボコン第1回大会優勝(2020年の大会では大賞)などの伝統を誇る沼津工業高等専門学校(沼津高専)。知財教育に関する唯一無二といえる取組について、同校の校長と担当教授に詳しく解説してもらった。
PROFILE
独立行政法人 国立高等専門学校機構
沼津工業高等専門学校
[所在地] 静岡県沼津市大岡3600
[URL] https://www.numazu-ct.ac.jp(外部サイトへリンク)
[設立] 1962年
[学生数] 本科1,016人、専攻科64人※2023年4月1日現在
沼津工業高等専門学校 学校長・理学博士
岡田 哲男
静岡大学で教鞭をとったのち、東京工業大学で理学部長・理学院長・副学長を歴任。2022年4月から東京工業大学名誉教授、沼津高専校長。専門は分析化学で、1997年にInternational Ion Chromatography Award、2015年に日本分析化学会賞などを受賞。
高専の魅力の一つは、専門性の高い「尖った人材」を輩出することにある。そう考えて、学生の意欲やポテンシャルを引き出す工夫に力を注いでいます。各種コンテストなどのイベント参加はもちろん、当校独自の充実した知財教育も、学生の視野を広げる一助になっています。学生全員が年1回知財教育を受けるというカリキュラムは他校にも例がないと思いますし、沼津高専のブランディングにもつながっています。そうした取組を主導しているのが大津教授で、次の世代がその情熱とノウハウをしっかり継承し、良き伝統としていくことが大切ですね。
(沼津高専・岡田校長)