ここから本文です。
特許庁広報室がユーザー目線で全力取材
今回訪れたのは方式審査室です。特許庁に提出された出願について、最初の審査を行うのがこの部署。約60人の方式審査専門官が方式審査を受け持ちます。
私たちは、特許出願をはじめとする出願手続が、正しい形式で行われているかどうかの「方式審査」を行っています。出願が具体的に特許(登録)要件を満たすか否かを判断する「実体審査」の手前の審査として、書類に不備がないか、法令に照らして1件1件丁寧に確認します。その上で、記載の不備や手数料の未納などがあれば、出願人に補正や納付を求める手続補正指令書を出すなどします。
このように出願人などユーザーと直接コミュニケーションを取る立場であることが、私たちの仕事にやりがいや責任感をもたらしてくれます。個々の方式審査専門官の言葉が、出願人にとってはいわば特許庁の公式回答。日々の方式審査を確実かつ迅速に行うため法律の知識を身につけることはもちろん、幅広いユーザーに対して法令に基づいた手続を理解してもらうよう噛み砕いて論理的に伝えるスキルを磨く努力をしています。
関係法令の改正等を受けて方式審査事項もアップデートされるため、日々勉強が欠かせません。それでも、大切な知財制度の手続の一部を担い、社会に貢献できていることに大きな喜びを感じています。
(方式審査室の皆さん)
方式審査を含め国内出願の手続については、特許庁ホームページの「出願の手続」をご覧ください。国際出願の国内移行手続については「特許協力条約(PCT)に基づく国際出願の国内移行手続 」をぜひご参照ください。
[URL] 出願の手続/特許庁HP
担当する案件が振り分けられているので、それぞれのペースで仕事を進めることができ、ワークライフバランスが実現しやすくなっています。
方式審査上の取扱いなど、手続をする上で有益な情報が記載されていますので、ぜひ、ご活用ください。
[URL] 方式審査便覧/特許庁HP