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途上国研修「意匠総合コース」を実施しました

2023年5月17日

2023年1月26日から2月2日にかけて、「意匠総合コース」を招へいにて実施しました。
各国知財庁、特にハーグ未加盟国の意匠審査に従事する職員を主な対象とし、12か国1組織23名が参加しました。

本コースはハーグ協定加盟促進及び実体審査制度の導入や審査の質の向上を図ることを目的としています。研修においては特許庁職員によって日本のハーグ加盟の経験が共有されるとともに、審査実務に関する講義が実施されたほか、審査基準及び審査の運用に関する講義が行われました。

研修生からは、講義内容を踏まえて日本のハーグ加盟の経験に対する強い関心が寄せられました。例えば、「ハーグ協定加盟に向けた手続とIT問題を含む総合的な知識が得られた。特にeHagueを通じた出願や、指定国官庁の手続に関する詳細な情報は極めて有益である。自国の加盟ステップや将来の業務におけるロードマップにおいてこれらの情報を考慮する予定である。」といったコメントが寄せられました。

また、日本の詳細な意匠審査制度(基準や規則を含む)や効率的な実体審査実務への評価も高く、例えば、「日本の分類が非常にシステマティックであり、そのことにより実体審査の完全性を高めることから、自国での導入に向けて組織的に取り組んでいる。」「自国では各登録につき意匠は一件とみなすため、ハーグ指定時に複数の意匠を有する限り、最初から分割して審査するJPOのフローは興味深かった。我々も日本と同じように何か対策を取る必要がある。」といったコメントが寄せられました。

(写真)修了式の様子
修了式の様子

[更新日 2023年12月22日]

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