ホーム> お知らせ> 国際的な取組> セミナー・シンポジウム> 国際知財司法シンポジウム2021~アジアにおける知的財産紛争解決~
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日時 |
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配信会場 | 弁護士会館2階講堂クレオ |
開催形式 |
ウェブ会議による開催 |
主催 | 最高裁判所、知的財産高等裁判所、法務省、特許庁、日本弁護士連合会、弁護士知財ネット |
後援 | 外務省、国際協力機構、国際民商事法センター、知的財産戦略本部、日本経済団体連合会、日本国際知的財産保護協会、日本知的財産協会、日本弁理士会、日本貿易振興機構(五十音順) |
本シンポジウムのアーカイブ動画をYou tube上にて公開しております。
パネルディスカッションに関する資料は、5. 参考資料からご覧ください。
この度,最高裁判所,知的財産高等裁判所,法務省,特許庁,日本弁護士連合会及び弁護士知財ネットの共催により,「国際知財司法シンポジウム2021~アジアにおける知的財産紛争解決~」を開催することとなりました。
5回目となる今回の国際知財司法シンポジウムは,新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため,インド,韓国,中国及びASEAN加盟諸国の裁判官,弁護士,審判官等にオンラインで参加していただく方法で開催し,インターネットによるライブ配信を行います。
知的財産高等裁判所が担当する初日のプログラムでは,知財の分野で活躍されているインド,韓国及び中国の裁判官をパネリストに迎えて,「特許権の間接侵害の国際比較」及び「民事裁判における専門的知見の活用」をテーマとして,パネルディスカッションを行います。
「特許権の間接侵害の国際比較」のテーマでは,パネルディスカッションに先立ち,日本の裁判官及び弁護士が,日本における間接侵害の審理を紹介する模擬裁判を行います。パネルディスカッションでは,各国の間接侵害の判断枠組及び運用の違いなどを明らかにして,相互理解を深めたいと思います。
また,「民事裁判における専門的知見の活用」のテーマでは,パネリストから,各国の最新の事情を紹介していただき,情報交換いたします。
本シンポジウムが,知財訴訟に携わる弁護士,弁理士のみならず,産業界や研究者の方々にとっても,アジアにおける知財司法の最新情報や,専門的知見を活用した民事裁判の運営の実情に触れ,我が国の知財司法制度や裁判制度についての理解が一層深まる貴重な機会となることを確信しております。
知的財産高等裁判所長
大鷹 一郎
この度,「国際知財司法シンポジウム2021」を開催する運びとなりましたことを,大変喜ばしく思います。
本シンポジウムは,海外から実務家をお招きして,我が国を含む各国の知的財産に関する司法制度等に関する情報を共有・発信し,知的財産法分野における国際的な連携を図ることなどを目的として,法務省,最高裁判所,知的財産高等裁判所,特許庁,日本弁護士連合会,弁護士知財ネットの共催により,2017年から開催しているものです。
5回目を迎える本年度は,新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響により,海外からは,オンラインにて御参加いただく方式となりましたが,これにより,より多くの方に御視聴いただけるチャンスでもあると考えています。
法務省が担当する2日目のプログラムにおいては,(1)民事訴訟のセッションと(2)行政取締手続のセッションを設け,それぞれ,(1)商標権侵害に関する民事訴訟と(2)模倣品に対する行政上のエンフォースメントについて,パネルディスカッションを行います。各国が,共通の事例を用いて,商標権侵害訴訟における審理と模倣品の摘発から最終処分までの手続を紹介しつつ,議論を行うことで,知的財産関係紛争に関する各国の法制度や課題に対する知見を共有して,共通認識を醸成し,ASEAN地域を含むアジア地域全体の知的財産関係紛争処理能力の向上を図るとともに,同地域に進出する我が国企業への情報提供を行うことができると考えております。
本年7月に我が国の知的財産戦略本部が決定した「知的財産推進計画2021」においては,知財活用を支える制度・運用・人材基盤を強化する一環として,知的財産紛争の解決に向けたインフラ整備を更に進める必要性が指摘されております。法務省は,長年にわたり,主にアジア地域の国々に対して,法制度整備支援を行っており,知的財産法分野においても,法制度を適切に運用するための制度整備の支援,これを運用する人材育成支援に努めてきました。これらの活動は,相手国における,法の支配が浸透した社会の実現と,法令にのっとった経済活動や,経済活動に関する法律上の紛争について公正で予見可能性のある司法判断の確保に資するものです。本シンポジウムがその一助となり,ASEANを含むアジア地域における,持続的成長の実現につながることを期待しております。
最後に,本シンポジウムの開催に当たり御尽力いただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げ,挨拶に代えさせていただきます。
法務省事務次官
髙嶋 智光
この度,インド,韓国,中国及びASEAN加盟諸国の裁判官,審判官,弁護士等に参加いただき,本シンポジウムを開催できることを大変嬉しく思います。
新型コロナウイルス感染症の影響により,デジタル化,リモート化など,経済活動のあり方が大きく変化しております。こうした状況下,特許庁においても,「世界最速・最高品質」の知財システムを堅持すべく,オンライン面接や審査官・審判官のテレワーク環境を整備し,環境の変化に機動的に対応しております。
日本の審判制度においては,新型コロナウイルス感染症及びデジタル化への対応として,口頭審理の際に,当事者のオンライン出頭を可能とする法改正が本年5月になされました。現在,本年10月の運用開始に向けて,準備を進めているところです。
また,デジタル化等の進展に伴い,ライセンス態様の更なる複雑化が見込まれることを踏まえ,訂正審判等における通常実施権者の承諾を不要とする法改正もなされております。これにより,特許権者の権利活用が適切に行えるようになります。
さらには,紛争の早期解決に資するべく,標準必須特許に関する必須性を争点とする判定の運用を含め,判定制度の利便性向上に向けた取組みを行っております。
本シンポジウムにおいて,特許庁が担当するプログラムでは,インドネシア,韓国,シンガポール,中国,フィリピンの審判官等をパネリストに迎えて,仮想事例を用いた進歩性判断に関するパネルディスカッションを行います。また,近年めざましく発展しているAI,IoT関連発明について、進歩性判断等に関する各国からのプレゼンテーションを予定しております。これらのプログラムにより,各国の審判制度等を活用するに当たっての予見性を高めていただけることを願っております。
本シンポジウムにより,ユーザーの皆様のアジア各国における知財制度・運用への理解がより深まり,企業活動のグローバル化の一助となることを期待しております。
共催者一同,多くの皆様のご参加をお待ちしております。
特許庁長官
森 清
今年も「国際知財司法シンポジウム」が開催されることを,主催団体の一員として喜ばしく思います。本シンポジウムは5回目の節目を迎えますが,新型コロナウイルス感染症の影響により,各国における知財司法の最前線で活躍する法曹実務家と政府関係者をオンラインで繋ぎ,模擬裁判やディスカッションを通じて,国際的な知的財産紛争の司法判断や近時の知財トピックについて知見を深める貴重な機会です。
今回は,「アジアにおける知的財産紛争解決」をテーマに開催します。昨今の状況に鑑み,オンラインでの開催となりますが,充実したプログラムで,参加者のみなさまにとって有意義な機会となることを確信しています。
新型コロナウイルス感染症の影響により,多くの国や地域で,デジタル化・オンライン化が進んでいます。本シンポジウムもその影響を受けたひとつです。今回は,デジタル技術の活用が進んでいる新興国の取組についても情報を得ることができる貴重な機会です。また,このようにデジタル化・オンライン化がグローバル規模で進む社会において,国境を越えた知的財産をめぐる法的紛争の解決を支えるためには,相互の法制度の理解がより一層重要であると考えます。本シンポジウムが,そのような相互理解の場になることを期待しています。
日本弁護士連合会は,利用者にとって使いやすく,頼りがいのある民事司法を築くことを最重要課題のひとつに位置づけています。私たちは,気を緩めることなく,引き続き市民や事業者の皆さまを支援するため,必要な活動を展開していきたいと思っています。
本シンポジウムが,新型コロナウイルス感染症に対する法的機関の取組について共有する場となり,各国の知的財産をめぐる法制度の相互理解が深まる機会となれば幸甚です。
日本弁護士連合会会長
荒 中
インド,韓国,中国及びASEAN加盟諸国そして日本の知財専門家である裁判官,審判官,弁護士などがつどい,「国際知財司法シンポジウム2021」(JSIP2021)が開催されますことを,我々は,心から慶び,この開催の一翼を担えることをたいへん誇りに思います。
我々弁護士知財ネットは,日本弁護士連合会が知的財産分野における法制度やリーガルサービスの発展にむけて取り組んできた諸活動の成果のひとつとして,知的財産高等裁判所が創設された2005年4月に同時に創設され,今日まで国際シンポジウムを含む,さまざまな活動を続けておりまして,昨年度には創立15周年を迎えております。
我々は,国境を越えて,知的財産紛争の迅速かつ適正な解決の姿を共に模索する必要を感じ,これまでも,国際シンポジウムを開催し,あるいは,国際シンポジウムに参加してきました。「アジアにおける知的財産紛争解決」をテーマとした本シンポジウムは,参加者の皆様にとって,きっと興味深くかつ有益なものになるでしょう。
現在,日本では,民事裁判手続,特許庁での審判手続等のデジタル化・オンライン化に向けた取組が進められています。その際にも,国際的な動向を踏まえた検討が行われています。我々弁護士知財ネットは,これらの検討においては,常に積極的な意見を述べてきました。本シンポジウムの成果が,日本の司法の進化にも生かされることを,心から期待致しております。
弁護士知財ネット理事長
末吉 亙
13時30分~13時40分 |
開会挨拶
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13時40分~13時50分 |
事案説明
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13時50分~14時20分 |
模擬裁判
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14時20分~14時40分 | 休憩 |
14時40分~16時50分 | パネルディスカッション モデレーター
パネリスト
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16時50分~17時00分 |
挨拶
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10時00分~10時10分 |
挨拶
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10時10分~11時30分 | パネルディスカッション キーノートスピーカー
モデレーター
コメンテーター
パネリスト
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11時30分~11時40分 | 休憩 |
11時40分~13時00分 | パネルディスカッション (続き) 「商標権侵害に関する民事訴訟」 |
13時00分~14時00分 | 休憩 |
14時00分~15時30分 |
パネルディスカッション モデレーター
コメンテーター
パネリスト
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15時30分~15時40分 | 休憩 |
15時40分~17時10分 |
パネルディスカッション モデレーター
コメンテーター
パネリスト
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17時10分~17時20分 | 休憩 |
17時20分~17時50分 |
総括(質疑応答)
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17時50分~18時00分 | 閉会 |
15時00分~15時05分 |
挨拶
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15時05分~15時25分 |
講演
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15時25分~16時25分 |
講演
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16時25分~17時55分 | パネルディスカッション モデレーター
パネリスト
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17時55分~18時00分 |
閉会挨拶
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[更新日 2021年12月15日]
お問い合わせ |
特許庁審判部審判課企画班 電話:03-3581-1101 内線3613 |