ホーム> お知らせ> 国際的な取組> セミナー・シンポジウム> 国際知財シンポジウム~WIPO GREENを通じた環境問題解決への取組み~
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説明 | 日本国特許庁(JPO)は、世界知的所有権機関(WIPO)が運営する、環境技術の活用を促進するためのプラットフォームであるWIPO GREENに、パートナーとして参加しています。世界の環境技術の普及に貢献するWIPO GREENの取組に関するシンポジウムを開催し、ユーザー、WIPOとの議論を深めることを通じて、知的財産の活用を通じた環境問題解決への貢献を目指します。 |
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日時 | 2021年6月18日(金曜日) 午後8時から午後10時まで |
開催形式 | オンライン会議(インターネットによる同時中継) ※同時通訳(日本語、英語、中国語、韓国語)利用 |
主催 | JPO |
後援 | (一社)日本知的財産協会(JIPA)、WIPO |
同時開催 | JIPA主催 「JIPA環境シンポジウム ~クリーンオーシャンをテーマにWIPO GREENの活用を考える~」 日時:2021年6月17日(木曜日) 午後1時からインターネット上で配信開始(6月25日まで)。 シンポジウムの概要は以下をご覧ください。 JIPA環境シンポジウム(外部サイトリンク) |
結果 | 環境技術に関する国際知財シンポジウムを開催しました |
本シンポジウムのアーカイブ動画を特許庁YouTubeチャンネル上で、公開しております。
パネルディスカッションに関する資料は、5. 参考資料からご覧ください。
この度、皆様をお招きしてWIPO GREENに関する国際シンポジウムを開催できることを大変嬉しく思います。
地球温暖化問題や昨今の感染症の問題など、私たちは、多くの困難な課題に直面しています。こうした課題を解決に導くため、イノベーションへの期待がこれまでになく高まっています。イノベーションを起こし、技術を可能な限り早期に社会に実装する上で、知的財産権の役割は重要です。これまで世界の知財庁は、イノベーションの原動力となる知的財産権を適切に保護し、環境技術を含む様々な技術の活用促進に貢献してまいりました。
国際機関WIPOを中心とした環境技術の活用促進の取組みがWIPO GREENです。日本の産業界、日本知的財産協会の提案が契機となり、WIPOは2013年にWIPO GREENを立ち上げました。WIPO GREENはオンラインデータベースや地域の活動を通じ、環境技術の希望者と提供者のマッチングを行い世界の環境技術の活用を促進するプラットフォームです。
WIPO GREENのデータベースは、世界中で1,700以上のユーザに利用され、120を超える組織がWIPO GREENの活動を支援するパートナーとして活動しています。日本は、ユーザ数もパートナー数も世界最多です。特許庁もパートナーの一員として、WIPO GREENの活動を積極的に支援、環境技術の普及に取り組んでいます。
最近、知的財産権が社会課題解決の妨げになっているとの認識が広がっていることは残念です。知的財産権の適切な保護を通じて、イノベーションが加速され、社会課題の解決につながる:このことへの理解を深めるため、知的財産権の活用のための仕組みをさらに強化し、具体的な成功事例をさらに創出する必要があります。
私たちは、WIPO GREENを通じて、もっと多くの成功事例を生み出すことができると信じています。我が国企業の持つ環境技術の活用を更に促進すべく、特許庁は産業界の皆様と連携して取り組んでいきます。
本シンポジウムでは、WIPO及び産業界の皆様に、WIPO GREENの取組、現状、課題、今後の発展についてご議論いただきます。本シンポジウムが、WIPO GREENの更なる活用に関する理解の一助になり、知的財産権を通じた社会課題解決が促進されることを期待しております。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
特許庁長官
糟谷 敏秀
20:00-20:05 | 開会挨拶
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20:05-20:15 | 基調講演
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20:15-22:00 | パネルディスカッション 議題
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糟谷 敏秀(かすたに としひで)
清水 祐樹(しみず ゆうき)
柵山 正樹(さくやま まさき)
学 歴
業 歴
各団体での職務
現在にいたる
久慈 直登(くじ なおと)
業 歴
各団体での職務
KWAKWA Edward
KWAKWA Edward氏は、スイス・ジュネーブにある世界知的所有権機関(WIPO)の地球規模課題・パートナーシップ部門の事務局長補(Assistant Director General)です。
同氏は2004年から2016年までWIPOの法律顧問を務めました。
また、同氏はガーナ大学でLL.B.を、カナダのクイーンズ大学でLL.M.を、アメリカのイェール大学でLL.M.とJ.S.D.を取得しています。
WIPO就労前には、ワシントンD.C.のO'Melveny and Myers法律事務所で、会社法・国際貿易法及び投資を担当し、ジュネーブのグローバル・ガバナンス委員会で国際法律顧問、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で上級法律顧問、世界貿易機関(WTO)で法務官を務めました。
また、同氏は国際法のさまざまなテーマについて4冊の本と多数の法律評論記事を出版しており、現在はジュネーブの国際・開発研究大学院の法学客員教授を務めています。
DIETTERICH Marion (Amy)
DIETTERICH Marion (Amy)氏は、スイス・ジュネーブにある世界知的所有権機関(WIPO)の地球規模課題部の部長(Director)です。公衆衛生、水と衛生、ガバナンスの分野で20年の経験を持ち、地域密着型の取り組み、国際非政府組織、議会、グローバルヘルスパートナーシップ、国連機関等で活動してきました。
同氏は、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院(LSHTM)とバックネル大学で学位を取得しており、WIPOでは、グローバルヘルス、気候変動、食糧安全保障を担当しています。
渡辺 裕一(わたなべ ゆういち)
渡辺裕一氏は、ヒューストンに拠点を置き、米国、フランス、中国、日本に7つの事務所を持つ国際的な知的財産権法律事務所であるOsha Bergman Watanabe & Burton法律事務所のネームパートナーです。
同氏は、米国特許法のあらゆる側面に精通しています。 英語と日本語のバイリンガルである同氏は、その国際的なバックグラウンドと多様な経験を活かし、ユニークな洞察力と実用的で費用対効果の高い解決策を提供し、今日の競争の激しいグローバル市場でのビジネスの成功を支援しています。 また、幅広い業種における国内外のクライアントを代理し、出願書類の作成や審査、デューデリジェンス、ライセンス交渉、連邦裁判所での訴訟、ITC調査、鑑定書の作成、グローバルな特許ポートフォリオマネジメントなど、特許業務のほぼすべての側面に携わっています。
同氏は、知的財産に関する講演者としても国際的に活躍しており、世界各地の様々な専門機関や学術機関、政府機関から頻繁に講演依頼を受けています。 また、Virginia Journal of Law & Technology(バージニア大学ロースクール)やHouston Business & Tax Law Journal(ヒューストン大学ローセンター)等の法律雑誌に掲載された学術論文をはじめ、米国特許法に関する多数の論文を日本語と英語で執筆しています。
CANNADY Cynthia
CANNADY Cynthia氏は、新エネルギー・環境技術の開発における協力を目的とした知的財産の専門家による国際的なネットワーク、IP*SEVAの創設者であり米国オフィス代表です。
世界知的所有権機関(WIPO)の知的財産・新技術部門のディレクター、Apple Computerの製造・開発部門の法律担当副社長、カリフォルニア州パロアルトのFenwick & West法律事務所のパートナーなどを歴任し、現在はカリフォルニア州の弁護士です。
ハーバード大学ロースクールで法学博士号を、スタンフォード大学で学士号を取得しています。スタンフォード大学の理事を務めていました。
著書に「Technology Licensing and Development Agreements」(2015 年)があるほか、知的財産やイノベーションに関する記事を多数執筆しています。
HUBER Bertram
IP*SEVA欧州オフィス代表であるHUBER Bertram氏は、ドイツのバックナングを拠点とする国際的な知的財産の専門家です。
2010年から2020年まで、ドイツのテュービンゲン大学法学部の客員教授として、知的財産権法、国際知的財産戦略・マネジメント、ライセンス契約・ライセンス法等の講義を担当しました。
2000年から2009年まで、ロバート・ボッシュ有限会社の副社長兼Corporate Intellectual Propertyヘッドとして、ボッシュ・グループのグローバルな知的財産戦略の立案、特許ポートフォリオマネジメント、ライセンシング活動等を担当しました。1995年にロバート・ボッシュ有限会社に入社する前、同氏は1983年から通信会社であるANT Nachrichtentechnik有限会社の法務・特許部門の責任者を務めました。1978年にAEG-Telefunken株式会社に入社し、キャリアをスタートしました。
MUNGAI Edward
MUNGAI Edward氏は、サステナビリティにおける世界的な思想家です。作家、研究者、アドバイザー、起業家であり、企業責任と持続可能な開発の権威でもある同氏は、卓越した環境への貢献、持続可能な消費者主義と生産、そしてトリプルボトムラインを提唱することで高く評価されています。
現在、同氏はKenya Climate Innovation Centre(KCIC)グループのCEOを務めており、持続可能性、起業家精神、イノベーションの交点で活動する変革者です。また、持続可能性をビジネスに組み込むためのコンサルティングやシンクタンクであるKCIC Consultingの共同設立者であり、人々の潜在能力を引き出す手助けをするInspire leadershipの設立者でもあります。
同氏はいくつかの本を執筆しており、最新作は『Impact Investing in Africa』(投資家、機関、起業家のための持続可能性へのガイド)です。また、ストラスモア・ビジネス・スクールでは、企業の持続可能性やイノベーションについて教えており、いくつかの委員会のメンバーです。健康とフィットネスの愛好家である同氏は、ボストン、東京、ニューヨーク、ベルリン等の世界的なマラソン大会に数多く参加しており、アボット・ワールドマラソンメジャーズを含む21個以上のメダルを獲得しています。
同氏は、ストラスモア・ビジネス・スクールでサステナビリティの博士号を取得し、デンマークのコペンハーゲンにあるScandinavian International Management Institute(SIMI)でMBAを取得、ケニアのモイ大学で経営管理の学士号を取得しています。
[更新日 2021年6月28日]
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