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地域団体商標の活用事例

目次

(図)「地域団体商標 特許庁」カラーのロゴ

  1. 動画でみる
  2. 冊子でみる
  3. マンガでみる

1. 動画でみる

地域団体商標の取得を通じて地域の絆が深まったり、地域団体商標の取得をきっかけにブランディングに成功したりと、様々な効果が表れています。
各団体のバックグラウンドを描くとともに、地域ブランド化の成功の陰で、地域団体商標が果たしている役割を動画で御紹介します。

また、「全国地域ブランド総選挙」で学生が考えた地域ブランドの今後の商品展開やビジネスプラン、PR方策等のアイデアをまとめた動画を御紹介します。学生のアイデアに対するブランド専門家等の有識者からのコメント(決勝戦前になされたもの)も掲載しておりますので、ぜひ御覧ください。

国内編

海外展開編(日本貿易振興機構(ジェトロ)作成)

  • (1)大阪府 「堺刃物」(外部サイトへリンク)
    600年の歴史を持ち、プロ用包丁で国内トップシェアを誇るが、生産の現場では後継者不足などの課題を抱えている「堺刃物」。産地としてブランドを発信、価値を高めることで個々のビジネスにつなげ、伝統の技を継承していこうと動きはじめた取組に迫ります。
  • (2)鹿児島県 「枕崎鰹節」(外部サイトへリンク)
    世界に誇る日本各地の農林水産物や伝統工芸品。高くても、いかに“買いたい”と思わせることができるか。その対策の一つが、ブランディング。地域団体商標を取得しながら海外展開を進めている産地の取組に迫ります。

全国地域ブランド総選挙

(1)十勝和牛(北海道)
有識者(※)からのコメント ※2020年度地域団体商標普及啓発事業「地域団体商標広報企画WG」外部委員
浅野 卓 委員
十勝和牛振興協議会に、管内の24農協のうち23農協(470戸のうち463戸の農家)が参加しており、「産地結集」ができている点は素晴らしいです。
しかし、「串」「バラ肉(安価な部位)」「屋台」のいずれもありふれた発想で、せっかくの産地結集が生かされておらず、地域の消費者、畜産農家、地域の生産者以外の事業者のいずれに対しても波及効果を想定できません。
決勝戦では、バラ肉の串によって、他の和牛と比べてどのような特性や旨さがあるのかを説得力を持って伝えられると評価に繋がるでしょう。
北村 森 委員
十勝和牛の強み、生産者さんの真摯な姿勢について、チームの皆さんはよくご存知のことと類推します。プレゼンシートからも、そのことは、とても伝わってきました。コロナ禍で大変なご状況のなかでの奮闘を、改めて評価いたします。
決勝戦のプレゼンでは、さらにぜひとも「ビジネスプランの必然性」を少しでも強調してお伝えいただけませんでしょうか。具体的には下記の2点です。
  • バラ肉が「十勝和牛の素材の美味しさがわかりやすい」とするなら、その理由はどこにあるか。またなぜ、ネックなどのさらに安価な部位ではないのか(例えば「十勝和牛の美味しさって、脂にもあるんです」などでも良い)
  • なぜ「串」なのか。串という提供方法から、なにが生まれることを期待できるのか(例えば「串なら、十勝のあらゆる料理人さんの想像力と創造力を掻き立てられますし、十勝のあらゆる人に手を出してもらいやすい」などでも良い。さらに、できれば「十勝では、串焼き文化が意外や根付いていないので、思わぬほどの訴求力を期待できる」などでも良い=これは当てずっぽうです。例えばこんな感じ、という、あくまでイメージの話ですよ)
この2点に触れていただくことで、プレゼンの説得力は相当に高まると思っています。ほんの一言ずつでもいいんです。それがあるかないかで、プレゼンの伝わる力はかなり違ってきます。 決勝戦でのプレゼンにご期待申し上げます。
新古 祐子 委員
十勝和牛だけでなく、地元の野菜なども使用して総合的なブランド向上を目指しているところは評価。十勝和牛串は、魅力的だが、価格と本数が未定なのがビジネスモデルとしては弱い。おおよその価格でいいので数字が欲しい。それにより、どのくらいの協力事業者さんがいて、1か月このくらい販売できて、、となると現実化しやすい。また、市場を絞って書くと具体的な数字やペルソナが出てくる。
(2)沖縄そば(沖縄県)
有識者(※)からのコメント ※2020年度地域団体商標普及啓発事業「地域団体商標広報企画WG」外部委員
浅野 卓 委員
推し麺インスタリレーは、学校とその周辺の沖縄そば屋からなる小さなコミュニティ(スモールコミュニティではない)を、月1回のリレー形式の投稿で繋ぐものであり、「共感」や「参加」といった、コトによる価値に繋がる点が評価できます。
地域ブランド産品の育成では、「動き続け、発信し、継続する」ことが大切です。その点、このプランであれば無理なく続けられますし、サブコミュニティが派生する可能性がある点も良いです。 決勝戦では、増加した投稿をデータベースとして検索するための工夫に言及できると良いでしょう。また、若者の沖縄そばに対するイメージをどのように誘導していきたいか(どうしたら、おしゃれになるのか?)をもう少し深められると良いでしょう。
北村 森 委員
プレゼンシート、とても興味深く読ませていただきました。力強さを備えた内容と思います。
インスタリレーは、それ自体にも意義がありますし、情報が自然と拡散していく効果にも期待できますね。そのための「イケ麺学生」なわけですよね。SNSでは、何を伝えるか、と同時に、誰が伝えているか、もまた同じくらい重要です。そこを踏まえたプランであると思います。
あとは、このインスタリレーをどう継続させるか。そのあたりにも、プレゼンでちょっと触れてもらえると、内容により説得力が出ると思います。ご期待申し上げます。
新古 祐子 委員
イベントの内容は楽しい。インスタリレーはどこまでできるのか?
(3)風間浦鮟鱇(青森県)
有識者(※)からのコメント ※2020年度地域団体商標普及啓発事業「地域団体商標広報企画WG」外部委員
浅野 卓 委員
風間浦鮟鱇自体の認定基準のほかに、流通技術も確立している点が素晴らしいです。
ブランディングでは、「感動・共感」や「参加」といった、コトによる価値に繋がる要素が大切です。その点、鮟鱇ラーメン総選挙は、「(地域の)消費者」「参加」「(地域からの)愛着」を意識しており評価できます。 決勝戦に向けて、地域外のラーメン店の出展のインセンティブについて、もう少し考えてみると良いでしょう。提出済みのビジネスプランの中にもヒントがあります。
北村 森 委員
アンケートを実施し、それを明快にプレゼンシートにまとめ、かつ、漁師さんの継承問題にも触れている点を、現時点で評価しております。
決勝戦のプレゼンでは、「なぜ、ラーメンなのか」という根源的な部分を、端的にでいいので今一度伺いたく思います。数ある料理のなかから、どうしてラーメンなのか、また、鮟鱇を素材にラーメンを作ることが、本当に必然性あるのか、という点です。必然性あるからこそ、このプランを立案されたと思いますので、その辺りをぜひに。
決勝戦のプレゼンに、さらにご期待申し上げます。
新古 祐子 委員
風間浦鮟鱇の特長として生で水揚げされる=価値。それによって、何がいいのかを詳しく記入。ラーメンで鮟鱇のブランド化する中で定義を決めたことは良い。ビジネスとして収支を明記している点は、とても良い。気になるのは、このラーメン選手権でどこの誰が主催者なのか?店地元で協力してくれるラーメン店がどのくらいあるのか?を書いてあるとビジネスとしては実現性がある。
(4)球磨焼酎(熊本県)
有識者(※)からのコメント ※2020年度地域団体商標普及啓発事業「地域団体商標広報企画WG」外部委員
浅野 卓 委員
20代女子が(年々メンバーを入れ替えながら)20代女子に向けて、プロモーションや飲み方・セット商品の企画、市場調査をするというのは、ありそうでなかったように思います。球磨焼酎のフレーバーチャートを提案していますが、日本酒や焼酎のフレーバーチャートは、きき酒師や酒屋の間で以前から利用されているので、それらとリンクできると、他のお酒の愛好家にも球磨焼酎を手に取ってもらえると思います。
このサブスク事業は、定額制というより定期購入のように見えますが、決勝戦に向けて、途中で球磨焼酎以外を飲みたくなってしまった場合や、飲みきれず消費者の手元で溜まってしまった場合の想定のほか、強固なファンにするために、届ける商品を通じて「コトによる価値」を共創する仕組みを考えてみると良いでしょう。
北村 森 委員
球磨焼酎の原点や持ち味がとても理解できるプレゼンシートでした。また、20代女子と、思い切ったターゲティングを策定したのも良かったと思います。焼酎はなにも歳を重ねた男性だけのものではありませんね。同じ蒸留酒で言いますと、琉球泡盛なども若い世代への訴求を実際に始めていますし。
酒類は「団体戦」が実は強い、と私は見ています。1社単独では限界がある。その意味で、販促会社を設立するというプランは、それ自体に大きな意義があると感じました。組合がプロモーションに携わるのが普通ですが、会社を作ってしまうというわけですからね。この点をプレゼンで強調すると、このビジネスプランの美点が伝わりやすいかと思います。プレゼンにご期待申し上げます。
新古 祐子 委員
焼酎組合も協力的で実現可能性のあるビジネスモデル。サブスクの前にクラウドファンディングでサブスクを告知する方法もある。収支がもう少し具体的でだれがこの企画をけん引していくのか?実働部隊が誰なのかがかけているともっとよい。サブスクはあり。ルールもきっちりしている。
(5)内藤とうがらし(東京都)
有識者(※)からのコメント ※2020年度地域団体商標普及啓発事業「地域団体商標広報企画WG」外部委員
浅野 卓 委員
生産者・メーカー・学校・福祉作業所・百貨店・老舗店・商店街・行政などを巻き込んだ「内藤とうがらしプロジェクト」の枠組みは模範的です。 地域ブランド産品の育成では、「地域の支持・愛着」が大切です。その点、「食以外」の利用場面に着目したことと、「各家庭への苗」の普及からビジネスプランを考えたことは高く評価できます。
会員制度によって、苗を栽培した地域の消費者が、内藤とうがらしのエコシステムの中にどのように参加していけるのかをもう少し深められると、新宿が日本一の唐辛子産地になるロマンが現実化しそうで楽しみです。
北村 森 委員
足許にある宝物に光を当てて、そこに今いる人々を連携させるというお考えに、何よりも賛同いたします。
決勝戦でのプレゼンでは、ビジネスプランにある「3つの多様」を実現させるためのハードル(解決すべき課題)にも少し触れていただくと、それこそ”ピリッ”とさらにひと味きいたプレゼン内容になるかと思います。
決勝戦のプレゼンにご期待申し上げます。
新古 祐子 委員
唐辛子のブランド戦略は、わかりやすくよくできている。生産-加工-販売-PRを連携するとビジネスとして成り立ちやすくなる。内藤とうがらし=新宿家庭菜園というイメージを武器にブランド化したほうがいい。量農家支援となっている企画。農家は販売先がないと作らない傾向がある。先に売り場や加工先を確保する必要がある。そこがあるとビジネスとしての汎用性はみえてくる。
(6)戸島ぶり(愛媛県)
有識者(※)からのコメント ※2020年度地域団体商標普及啓発事業「地域団体商標広報企画WG」外部委員
浅野 卓 委員
定住自立から「逆算」して、ビジネスプランを考えたことは素晴らしいです。 フィッシュガールの持つチャネルや、HACCP認定施設、ケーブルTV番組枠など、自分たちの資産を最大限活用する姿勢も評価できます。
しかし、商品開発や販路開拓には現実味がありますが、その先の観光客誘致、定住自立に至る過程については説得力が弱いです。
商品開発の利益をイベントに利用するとありますが、決勝戦に向けて、どのようなイベントを開催すれば、人を呼びこみ、戸島ぶりや地域の魅力を伝えられるかを考えてみると良いでしょう。
北村 森 委員
みずみずしいビジネスプランを評価しています。個人的には、缶詰の話も興味深かった。高校にあるノウハウをちゃんと生かすということですからね。
決勝戦のプレゼンでは、「弱みを強みに」「ピンチをチャンスに」という部分を、お話のうえでも強調されるのが良いかもしれません。この2つは戸島ぶりに限らず、どの地域の課題でもあるので(どう強みに変えるのか、どうチャンスと受け止めるのか)。プレゼンにご期待申し上げます。とにかく、元気に笑顔で伝えることです。
新古 祐子 委員
フィッシュガールが商品企画・開発・販売を一気通貫して担っているのはとてもいい。ビジネスプランのほとんどが、プランがあっても誰がどこでそれをするのか?が未確定な場合が多い。しかし、戸島ぶりは、そこが確立しているので素晴らしい。ビジネスプランの収益は理解できたが、人件費等が手弁当だからなしという考え方ではボランティア活動となってしまう。今はいらなくても人件費や最低限の費用は計上してほしい。経済を回すということは、お金を生んでみんなで分配するということ。
(7)西尾の抹茶(愛知県)
有識者(※)からのコメント ※2020年度地域団体商標普及啓発事業「地域団体商標広報企画WG」外部委員
浅野 卓 委員
テアニンが豊富という抹茶の特性から、リラックス効果を導き出し、当該効果を発揮でき、かつ今後のブームの可能性もあるeスポーツにたどり着き、ゲーミング&リラックスドリンクという新たなカテゴリーを創出したことは高く評価できます。2026年実施予定の愛知・名古屋アジア競技大会などにも視野を広げられた点も良いです。
なお、地域ブランド産品では、「息の長い活動」も重要であり、eスポーツ熱の鎮静後をどう考えるか、また、原料が「西尾の抹茶」である必然性にまで踏み込めると、完成度が高まります。
北村 森 委員
プレゼンシートは、西尾の抹茶のなんたるかがとてもよく理解できる構成であり、とても高く評価しております。また、何より、eスポーツと結びつけたところは、度肝を抜かれました。言ってみれば、話のエナジードリンクのような感じでしょうか。エナジードリンク市場は近年伸びていますが、その成分(糖分など)の過剰摂取の問題も横たわっていますから、抹茶を原材料としたドリンクというのは、注目に値するプランです。
決勝戦のプレゼンでは、このプランの「びっくり」の部分をどう演出するか、ですね。eスポーツに戦国武将の言葉をかぶせて、となるでしょうか。とても期待申し上げるところです
新古 祐子 委員
eスポーツの参加人数がどのくらいで、どれだけの収益があるか。また、ドリンクにするならどこで作るのか?未定なところがある。ただ、抹茶=エナジードリンクという発想は面白い。
(8)岡山白桃(岡山県)
有識者(※)からのコメント ※2020年度地域団体商標普及啓発事業「地域団体商標広報企画WG」外部委員
浅野 卓 委員
地域ブランドの育成では、「生産者以外の地域の事業者」を巻き込むことが重要です。単なるテーマパークであれば評価しませんでしたが、このプランは、アトラクションエリアと農業エリアをバスで繋いだこと、当該バス自体もアトラクションの一つを形成していることが高く評価できます。
これにより、鉄道・高速道路・空路を含んだ広域の導線が形成され、生産者以外の地域の事業者への波及が期待できます。 決勝戦に向けて、このテーマパークによって、どう若者の「習慣的/継続的な」桃の消費に繋げられるかをもう少し深められると、完成度が高まります。
北村 森 委員
ビジネスプランには、ときに「夢」が必要と思います。理屈を超えて「これが実現したら面白い」と多くの人に感じてもらうこと自体によって、実現への推進力が働くからです。「そんなこと、本当に実現できるのか」と呆れかえられるようなプランが、意外や現実になることも少なくないのは、そういう理由があるからなのですね。
ですから、決勝戦のプレゼンでは、開業原資をどうするかといったような現実的な部分よりも、桃太郎ランドが誕生したら、何が創出され、何を地域にもたらし続けるのか、を伝えることに専念するのも一手かと、私は思います。「これはハコモノに見えてハコモノではなく、中身に意義があるんです」と押すのも手でしょうね。期待しております。
この2点に触れていただくことで、プレゼンの説得力は相当に高まると思っています。ほんの一言ずつでもいいんです。それがあるかないかで、プレゼンの伝わる力はかなり違ってきます。 決勝戦でのプレゼンにご期待申し上げます。
新古 祐子 委員
桃ランドは誰が作るのか?入場料は?体験費用は?金額が見えない。桃ランドができたらビジネスになる。地域ブランドをテーマパークに変える発想は面白い。
(9)尼崎あんかけチャンポン(兵庫県)
有識者(※)からのコメント ※2020年度地域団体商標普及啓発事業「地域団体商標広報企画WG」外部委員
浅野 卓 委員
地域ブランド産品の育成では、「地域の支持・愛着」が大切です。その点、「子供」と「家庭」に着目し、「身近さ」を意識していることは高く評価できます。シャッター街対策や食材の廃棄防止など、社会問題にも視野を広げられた点も加点です。
決勝戦に向けて、チャンポンカードを集めたくなる工夫や、カードの組み合わせによる、新たなメニューや共通規格の提案など、事業面からのカードの活用方法について考えてみると、大きく化ける可能性があります。
北村 森 委員
プレゼンシート、とても興味深く拝読しました。地域の子どもに照準を定めた点、とても評価していますし(子どもの舌は正直+子どもをファンにできればロングヒットを目指せる)、そのための具体的なアクションプランも、具体的で錬れていると感じております。
決勝戦のプレゼンでは、前述のような「なぜ、子どもを対象に?」という根源的な部分を少し強調されたものにすると、より説得力が増すと思います。ご期待申し上げます。
新古 祐子 委員
学校給食は、これからのちゃんぽんファンを取り込むのにいいと考える。カードゲームも楽しい。カードゲームの収益はどうするのか?尼崎あんかけチャンポンの定義を徹底して作るといい。マネタイズができていない。

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2. 冊子でみる

地域団体商標を取得した前後でどのような変化があったのか、地域団体商標を活用することでどういったメリットがあるのか、取得の際の苦労話等について、実際取得された団体の方にインタビューを行い、その内容についてまとめました。

中部経済産業局作成

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3. マンガでみる

登録された地域団体商標についてマンガで分かりやすく紹介しています。

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[更新日 2021年4月14日]

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