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Vol.40
広報誌「とっきょ」2018年12月・2019年1月号

あなたの悩み、解決のお手伝いをします 
第3回 知財総合支援窓口へようこそ!

CASE3 有限会社なんぽうパン

  1. 漫画1コマ目吹き出し:窓口支援担当「今日は商標登録についてのご相談ですね」部長「出雲の特産品を紹介するガイドブックにうちの商品の掲載をお願いしたら商標に問題がないか確認するようにとこちらの相談窓口を紹介いただきました こちらがその商品になります」2コマ目吹き出し:部長「名物のバラパンを詰め合わせて「縁結びパン」という商品にしました」
  2. 3コマ目吹き出し:窓口支援担当「「縁結びパンですか~~~…他社で商標登録されているか一緒に調べてみましょう」4コマ目吹き出し:窓口支援担当「「縁結び」はたくさん登録がありますし難しいですね…」部長「え…!」社長「では縁結びパンは商品名にできませんか…」5コマ目吹き出し:窓口支援担当「そうなりますねぇ…」6コマ目吹き出し:窓口支援担当「そういえばバラパンって昔からなんぽうパンさんで作ってますよね」
  3. 7コマ目吹き出し:社長「そうなんです 約70年の歴史があります」7コマ目地の文:「当時はアンパンやクリームパンが主流だったので新しいパンを作ろうとしてました」8コマ目地の文:「そんな時にうちの職人が雨上がりのバラに感動して出来上がったのがバラパンです」8コマ目吹き出し:職人「バラの形のパンにしよう」9コマ目吹き出し:職人「切れ目が入ったパンにバタークリームを塗って手作業で巻いてます」9コマ目吹き出し:窓口支援担当「島根のソウルフードですね 私も小さい頃から食べてました」
  4. 10コマ目吹き出し:窓口支援担当「その「バラパン」は商標登録していますか?」社長「まぁ作ったのも70年前だしなぁ」部長「うちの看板商品ですが何も…」11コマ目吹き出し:窓口支援担当「もし「バラパン」を他社が商標登録したらその商品名は使えなくなる可能性があります」12コマ目地の文:「商品名が使えなくなる…!?」13コマ目吹き出し:社長・部長「すぐ「バラパン」を商標登録します」窓口支援担当「はい」
  5. 14コマ目地の文:「こうして「バラパン」を商標登録した」14コマ目吹き出し:窓口支援担当「登録証は社内の見える所に飾っておくと良いですよ」15コマ目吹き出し:部長「……この機会に相談なのですが」16コマ目地の文:「バラパンの模倣商品が「◯◯パン」と「□□ベーカリー」から出回っているんです 商品名の一部に「バラパン」と使われていたり紛らわしい表記になっています」17コマ目地の文:「他社の模倣商品を買ったお客さまから当社に電話がくることもあるんです」17コマ目吹き出し:電話「昔食べたバラパンと味がちがいます~!! どうゆうことですか!?」部長「それはうちのバラパンではありません…」
  6. 18コマ目吹き出し:部長「他社にどう対応していけば良いのでしょうか」窓口支援担当「販売を止めるにはまずは警告書でしょうか 書類の作成は専門家に相談しましょう」19コマ目地の文:「こうして警告書を「◯◯パン」と「□□ベーカリー」に送った」「警告書 「バラパン」は商標登録されています。「バラパン」と同一又は類似する名称の使用を止めてください」「何度かのやりとりを行い2社の模倣品を止めさせることができた」
  7. 20コマ目地の文:「商標権を活用したことでなんぽうパンのバラパンはブランドとして確立した」21コマ目地の文:「その後バラパンは全国メディアでも紹介され島根のご当地名物として広がった」「またバラパンの包装紙のデザインが可愛いと話題になり大手量販店からグッズが全国展開された」22コマ目吹き出し:社長「新しい開発商品が決まったら、また相談にのってください」窓口支援担当「ぜひ!」

相談者より

平成25年の出雲大社遷宮に併せた新商品を、ガイドブック「おいしい出雲」へ掲載申請したところ、発行元のNPO法人から類似商標などの問題が無いか相談するように勧められたのが、窓口活用のきっかけです。相談前は知財への意識が低かったのですが、商標登録によって看板商品を守ることができただけでなく、グッズ化など、商品の知名度向上につなげることもできました。

窓口担当者より

「バラパン」は、私も子どもの頃から食べており、「島根のソウルフード」として思い入れのある商品です。その商標を守ることができ、以前より悩まれていた模倣品対策も解決できたことを、とても喜ばしく思います。今後もブランド化に向けた各施策を活用した支援を行い、さらに「バラパン」を全国に広めるお手伝いをしたいと思います。

有限会社なんぽうパン

企業情報

所在地 島根県出雲市
設立年 1949年
業種 製造業
従業員数 30人

企業概要

菓子パンや食パン、学校給食用パンなど、さまざまなパンを製造・販売しています。とくに発売70年近いロングセラー商品「バラパン」は、島根のご当地パンとして、近年全国メディアでも度々紹介されています。

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