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Vol.56
広報誌「とっきょ」2023年3月6日発行号

特集1

福島から世界へ!知財が導く復興
福島イノベーション最前線

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東日本大震災と原発事故の発生から12年。復興計画が第2期に入った福島県では、課題も残されているが、「復興」の先にある新しい価値の創造も確実に芽吹き始めている。
知財の活用によって事業の成長と福島への貢献を誓う企業が描く、可能性に満ちた未来図をレポート。

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知財の活用が予感させる新たな産業創出の可能性

福島県では現在、2021年(令和3年)に策定された「第2期福島県復興計画」の下、復興・再生への取組が続けられている。避難指示解除や生活環境の整備など着実に復興が進む一方で、3万人を超える避難者や根強く残る県産農産物への風評被害といった課題の解決はいまだ道半ばであり、「地方創生」との両輪で、福島を次のステージへと導く新しい潮流が生まれることが切望される。

そこで注目したいのが、「知財」をキーワードとしたイノベーションの可能性だ。福島復興の象徴的なプロジェクトである「福島イノベーション・コースト構想」(震災で大きな被害を受けた浜通り地域に、新たな産業基盤をつくる取組)によって、南相馬市は今、成長分野として注目を集めるロボット・ドローン分野の巨大な研究開発拠点として進化を遂げている。『「ロボットのまち」へと進化する南相馬市』では、県外も含めた有望スタートアップが集積する「福島ロボットテストフィールド(RTF)」をけん引する2社の取組を紹介し、RTFという「場」が、企業同士の良い化学反応を生み出す様子を概観する。

続く『福島の発展を「知財」でけん引』では、風評被害で農産物のサプライチェーンが機能不全に陥る危機的状況を受けて、新事業の道を切り開いた画期的な特許技術を紹介。産学連携の知財戦略や積極的なオープンイノベーションで国内外から注目される成果を挙げ、福島から世界に向けて新しい農業ビジネスや食文化の在り方を提案する事例などから、福島と知財の新しい可能性をひもとく。

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