ここから本文です。
特集2 株式会社アクセルスペース/株式会社アストロスケール
創業から10年近くは、人工衛星がまだ「一品生産」の時代で、ブラックボックス戦略にも合理性があり、知財に関しては「静観」が当社の基本姿勢でした。
2018年のAxelGlobeのサービスインから、知財意識に変化が生じます。特許庁のIPAS※の第1期に採択いただき、AxelGlobe関連の特許を取得。「模倣防止」の観点から自社実施サービス保護を重視したもので、レッスンを受け現場レベルでも知財が関心事となりました。
※IPAS:知財アクセラレーションプログラム
現在では、AxelLinerの開始を受けて、さらに次のフェーズに進化。アライアンスを組むメンバーの強みを活かす知財契約や権利化マネジメントを意識し、技術実証衛星Pyxisの特許クリアランスにも配慮しています。今後に控える光衛星通信ネットワーク関連プロジェクトなど、ステークホルダーが広がると製品・サービスも多様化しますので、知財戦略もより高いステージに対応するべく、準備を進めています。(細谷氏)
フェーズ0('08年~'17年) | フェーズ0.5('18年~'20年) | フェーズ1('21年~) | |
---|---|---|---|
事業 | 個別の衛星開発 | AxelGlobe開始 | AxelLiner開始 光衛星通信ネットワーク事業推進 |
知財方針 | ブラックボックス化 | ①特許取得(自社サービス保護) ②知財ノウハウ蓄積(IPASの支援) |
①アライアンスを生かす知財マネジメント ②技術実証衛星の知財リスクマネジメント ③知財/国際標準化戦略の連携推進 |
©Axelspace