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Vol.57
広報誌「とっきょ」2023年8月8日発行

特集2 株式会社アクセルスペース/株式会社アストロスケール

宇宙をより身近な存在に変えてくれる
新時代のスペースカンパニー

事業の発展に歩調を合わせ知財戦略もより高度なものに

創業から10年近くは、人工衛星がまだ「一品生産」の時代で、ブラックボックス戦略にも合理性があり、知財に関しては「静観」が当社の基本姿勢でした。

2018年のAxelGlobeのサービスインから、知財意識に変化が生じます。特許庁のIPAS※の第1期に採択いただき、AxelGlobe関連の特許を取得。「模倣防止」の観点から自社実施サービス保護を重視したもので、レッスンを受け現場レベルでも知財が関心事となりました。
※IPAS:知財アクセラレーションプログラム

現在では、AxelLinerの開始を受けて、さらに次のフェーズに進化。アライアンスを組むメンバーの強みを活かす知財契約や権利化マネジメントを意識し、技術実証衛星Pyxisの特許クリアランスにも配慮しています。今後に控える光衛星通信ネットワーク関連プロジェクトなど、ステークホルダーが広がると製品・サービスも多様化しますので、知財戦略もより高いステージに対応するべく、準備を進めています。(細谷氏)

アクセルスペースの事業展開と知財活動方針の変遷
フェーズ0('08年~'17年) フェーズ0.5('18年~'20年) フェーズ1('21年~)
事業 個別の衛星開発 AxelGlobe開始 AxelLiner開始
光衛星通信ネットワーク事業推進
知財方針 ブラックボックス化 ①特許取得(自社サービス保護)
②知財ノウハウ蓄積(IPASの支援)
①アライアンスを生かす知財マネジメント
②技術実証衛星の知財リスクマネジメント
③知財/国際標準化戦略の連携推進
衛星プラットフォーム
AxelLinerは、衛星の開発プロセスから運用サービスまで標準化して、顧客の宇宙ビジネスに向けた衛星プラットフォームを提供。
AxelGlobeの衛星画像
AxelGlobeの衛星画像。55kmの撮影幅を持つデータの用途は、農業・海洋監視・気象予報・都市計画・防災・地図作成など多彩。

©Axelspace

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