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特集1:RUN.EDGE株式会社
富士通株式会社から独立したRUN.EDGE株式会社は、特許技術を活用した映像分析アプリを国内外の野球・サッカー・バスケットボール・ラグビーなどのチームに提供。スタッフだけでなく選手自身も編集や分析を行うことでチームのコミュニケーションが活性化し、練習やプレーの質が高まる新たな「体験」が生み出される。
PROFILE
RUN.EDGE株式会社
[所在地] 東京都港区虎ノ門2-2-1
[URL] https://www.run-edge.com/(外部サイトへリンク)
[設立] 2018年
[業種] 情報通信
[従業員数] 60名
RUN.EDGE株式会社
代表取締役社長
小口 淳
富士通株式会社でソフトウエア開発やマーケティング、事業企画を経験し、2014年に社内プロジェクトとして野球の映像検索・分析サービス事業を立ち上げる。2018年6月に富士通とスカイライトコンサルティング株式会社の出資により設立されたRUN.EDGE株式会社の代表取締役社長に就任。
私たちの事業は、2014年に富士通の社内プロジェクトとして始まりました。ちょうど動画が劇的に増えていた時期で、「時間や用途に合わせて、動画の見たい部分だけ見る」という能動的なニーズが高まると考え、動画ファイルを横断してシーンを抽出する技術の研究に着手したのです。こうして開発されたのが、野球チーム向け映像分析アプリケーション「PITCHBASE」で、試合中の全投球にコースや球種、回転数といった大量のデータを付与して、詳細な検索と分析を可能にしています。コンセプトは、映像データに基づく科学的なトレーニングやプレー環境の提供で、選手自身がスマホやタブレットで編集や分析を行えます。「快適な体験」を追求して、特許取得の高速シーン再生技術で、目当ての映像を瞬時に検索・表示します。
ローンチした2016年に早速、日本プロ野球(NPB)の数球団に採用されました。翌2017年には米メジャーリーグ(MLB)球団の導入事例も誕生。2018年に富士通から独立してRUN.EDGEを設立した後も、導入チームからのフィードバックを生かして改善を重ね、現在ではNPBでシェア90%以上です。MLBでもすでに市場シェアは1位で、来年は導入先が10球団を超える見通しです。