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特集1:光浦更紗さん&光浦健太郎さん
環境問題に関心を持つ当時小学3年生の光浦更紗さんが発明した「繰り返し使えるストロー」。父の光浦健太郎さんは、特許申請の明細書を作るためメカニズムを言語化する中で、製品の多様な可能性や、経営する老舗の醸造会社の事業のヒントを発見していった。
PROFILE
光浦醸造工業株式会社
[所在地] 山口県防府市大字台道3532-4
[創立] 1949年(創業1865年)
[事業内容] 味噌・醤油・紅茶及びその他関連加工食品の製造販売
[従業員数] 25人
[URL] https://mitsuura.jp/(外部サイトへリンク)
2019年、小学3年生の時の夏休みの自由研究で選んだのが、環境に優しい「繰り返し使えるストロー」というテーマです。最初は、自然に還る素材でストローを作るというアイデアで、麦わら、ライスペーパー、空心菜、マカロニなど試してみたのですが、うまくいきません。そこで「プラスチック素材でも、繰り返し使えるストローを作れば、使い捨てによるごみを減らせるのでは?」と発想を変えて、丸めるとストローになり、広げて洗えば再利用できる五角形のシートを発明しました。
学校の先生に「特許を取れるのでは」と勧められて、父がいろいろと調べて手続きしてくれました。特許は「大人の社会のもの」というイメージでしたが、取得してみると、自分のアイデアが世界で唯一のものと認めてもらえたようで、うれしかったです。今はオランダのバレリーナ養成学校に短期留学し※、夢の実現に向けて努力の日々ですが、環境問題への関心や、発明の原動力である好奇心や探究心も抱き続けたいです。(光浦更紗さん)
※2024年6月取材当時