PPH
概要
特許審査ハイウェイ(PPH)とは、第一庁(先行庁)で特許可能と判断された出願について、出願人の申請により、第一庁とこの取組を実施している第二庁(後続庁)において簡易な手続で早期審査が受けられるようにする枠組みです。
出願人のメリット
早期権利化
世界各国で早期に権利を取得でき、グローバルポートフォリオを迅速に構築できます。
特許査定率の向上
PPH申請をしない場合に比べて、特許査定が得られる割合が高くなります。
コスト削減
PPH申請をしない場合に比べて、拒絶理由を通知するオフィスアクションの回数が軽減され、結果として手続きのコストが削減されます。
これらのメリットを示す統計情報を公開しています。
知財庁のメリット
ワークロード軽減
第一庁(先行庁)の調査・審査に関連する情報を利用することで、第二庁(後続庁)での調査・審査の負担を軽減できます。
審査の質の向上
第一庁(先行庁)での調査結果・審査の手法を参考にすることで、第二庁(後続庁)での審査の質を向上させることができます。
PPHの申請について
- PPHを申請する際に、第一庁(先行庁)で特許可能と判断されたクレームと十分に対応させる必要があります。
- 各国ごとに詳細な要件や手続きが異なります。詳細は、各庁のウェブサイトに掲載されている手続きガイドラインをご覧下さい。
- PPHは基本的に二庁間の取組なため、第一庁(先行庁)と第二庁(後続庁)の間でPPHが実施されている必要があります。PPHの実施に関する情報は、ネットワークのページをご覧下さい。
PPHポリシー
2014年8月にシンガポールで開催された第7回多国間特許審査ハイウェイ実務者会合において、JPOが提案したPPHポリシー(136KB)に各庁合意しました。PPH 参加各庁は、PPH の透明性及び有効性を改善することとなる当該ポリシーを最大限承認し、実現することが強く期待されます。