• 用語解説

ここから本文です。

Vol.38
広報誌「とっきょ」平成30年8・9月号

あなたの悩み、解決のお手伝いをします 
第1回 知財総合支援窓口へようこそ!

CASE1 ソーイングアサヒ株式会社

  1. 1コマ目の吹き出し:社長「工場長ちょっといいかな」女性社員A「あ、社長」 2コマ目地の文:「先日の展示会にて」 2コマ目吹き出し:社長「子ども向けの礼服を制作しています」 3コマ目吹き出し:消費者「車いす向けの礼服はないでしょうか」 4コマ目吹き出し:消費者「自力で脱ぎ着ができると良いんだけど」 5コマ目吹き出し:社長「と、いう事があって車いす用の礼服を試作してほしいんだ」女性社員A「わかりました」
  2. 6コマ目:女性社員B「これくらい?」女性社員C「いえまだキツイです」女性社員D「この方が良いかも」女性社員A「なるほど」 7コマ目地の文:「試作を何回も重ねてでき上がった礼服は」 7コマ目吹き出し:消費者「着た時の見た目も良いし履きやすいです」 8コマ目地の文:「こんな形になりました」「ユニークな形だけど車いすに座ると自然に見える…!」 8コマ目吹き出し:社長「せっかく作ったんだ 何か権利をとろう‼」
  3. 9コマ目地の文:「さっそく知財総合支援窓口へ」 9コマ目吹き出し:窓口係員「形に特徴があるので意匠登録がお勧めですね」 10コマ目吹き出し:窓口係員「意匠登録なら出願手続きがさほど難しくはありません。ご自身でできるはずです」「権利範囲が図面によって分かりやすいのも特徴ですね そして模倣品を防ぐだけではなく」
  4. 11コマ目吹き出し:窓口係員「模倣していないことの証明にもなります 自社の商品に自信をもてることも大切です」社長:「なるほど‼」社長「意匠登録しています」店舗「それなら安心」 12コマ目吹き出し:社長「書類もできたし特許庁に出願だ」 13コマ目地の文:「しかし拒絶理由通知が届く」 14コマ目地の文:「他社製品のデザインに基づいて容易に創作できると判断されました」
  5. 15コマ目吹き出し:社長「見た目も履きやすさも他社製品より優れているのに…」窓口係員「そこを見直して審査官にアピールしましょう」 16コマ目地の文:「車いす利用者は足に力が入らない人が多い どうしても足が開いてしまうところを既存のパンツはテープで固定している」 17コマ目吹き出し:社長「うちは股下がヒザ位置だから足のひらきを感じさせない」 17コマ目地の文:「ストレッチ素材だし!」 18コマ目吹き出し:「そして特質すべきは座ったまま着用できて」「普段着の上から履いて礼服として使えること」 
  6. 19コマ目地の文:実際に商品を見せて審査官との面接 20コマ目吹き出し:窓口係員「普段着の上から履いてる写真を分かりやすくしましょう」20コマ地の文:「意見書 手続補正書の提出」 21コマ目地の文:「意匠登録出願を通じて商品の良さを見直すことができました」社長:「審査官もフレンドリーだった…」 22コマ目吹き出し:社長「無事登録が認められました」社員一同:「わっ‼」 23コマ目地の文:「これをきっかけに新しい商品開発や意匠登録にもつながりました」 23コマ目右の製品説明:「意匠登録 車いす用ひざかけ 雨が降っても足元安心」 23コマ目左の製品説明:「新商品 観戦用ブランケット 観戦中も冷えない! 断熱材を使っています」

相談者より

商工会の紹介で窓口に相談に行きました。はじめは知財に関する知識が全くなかったのですが、担当の齋藤さんがとても親切にわかりやすくアドバイスしてくださったので、常に前向きな気持ちで出願に取り組めました。この意匠登録をきっかけに、社内でも「どんどんアイデアを出していこう」という気運が生まれました。今後は販路を広げるのが課題ですね。
(ソーイングアサヒ株式会社 代表取締役 髙橋 英一郎様)

窓口担当者より

同社髙橋社長は、最初の窓口相談時は特許の出願を希望されていましたが、新規性や進歩性を検討した結果、デザイン性が高いとの判断のもと、意匠での登録を勧めました。審査官との面接に向けての準備や専門家を交えてのブレインストーミングなどにも積極的に取り組まれていたのが、成功のポイントだと思います。販路拡大を今後の課題と捉えられているとのことですが、知財総合支援窓口では販路促進の相談も承っているので、ぜひ今後とも協力させていただきます。
(千葉県知財総合支援窓口:齋藤 廣志)

ソーイングアサヒ株式会社

企業情報

所在地 千葉県旭市鎌数
URL http://www.sac-jp.com/(外部サイトへリンク)
設立年 1973年
業種 衣料品縫製業
従業員数 102人
資本金 3,000万円

企業概要

ブラックフォーマルからプレタポルテ(高級既製服)の婦人服OEMメーカー。近年は自社ブランドやメンズジャケット、コート、子供服、福祉衣料などの開発を進めています。

ページTOPへ

Vol.38 Contents 
広報誌「とっきょ」平成30年8・9月号コンテンツ紹介

BACK NUMBER
広報誌「とっきょ」バックナンバー