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特集1
2050年の「カーボンニュートラル」を目標に、自治体・企業が歩みを進めている。
そうした取組の鍵となるのが、温室効果ガスを排出しない純国産のエネルギー源「クリーンエネルギー」だ。
私たちの未来を作るこのエネルギーについて、今回の特集では「循環型社会の構築に貢献すること」を
目指す三菱マテリアル株式会社の取組と共にフォーカスしたい。
2020年の「2050年カーボンニュートラル宣言」が契機となった、「カーボンニュートラル」に向けた取組。温室効果ガスの排出を減らすだけでなく、それらのガスを吸収・除去し「差引きゼロ」の状態を作り出すことを意味し、2050年までの“実質ゼロ”を目指して、各社取組を進めている。
そうした取組の鍵となるのが、地熱発電などのクリーンエネルギーだ。国内で生産できることからエネルギー安全保障にも寄与できる重要な低炭素の国産エネルギー源で、技術の進歩によりその種類は今では多岐にわたっている。
今回紹介する三菱マテリアル株式会社もクリーンエネルギーに取り組む企業の一つ。非鉄金属素材の提供など幅広い事業を展開する同社だが、実は創業当時から再生可能エネルギー事業も手掛けている。加えて、現在はCO2の分解・資源化の技術にも注力しているという。そうした同社の事業やエネルギー産業における知財活用のあり方について、執行役社長の小野氏にインタビューを行った。全社をあげて取り組む「自社の事業を通して地球を守る試み」について迫ったので、ぜひ一読してほしい。