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Vol.54
広報誌「とっきょ」2022年10月11日発行号

特集1:次世代エネルギー

私たちの未来を変える
いま注目のクリーンエネルギー

1.潮流発電:海水の流れるエネルギーをタービンの回転エネルギーに変換して発電する。潮の干満によってほぼ規則的に流れるため、「予測しやすく安定的な再生可能エネルギー」として注目を集める。 2.アンモニア発電:「カーボンフリー」の物質のアンモニアは、石炭火力発電に混ぜて燃やすことでCO2の排出量を抑制。将来的にはアンモニアだけをエネルギー源とした発電を視野に入れた技術開発も進められている。 3.洋上風力発電:海上設置した風車を風力で回転させて発電。陸上より大きな風力を持続的に得られ、大規模で安定的な電力供給が可能に。非常時の人的被害や騒音のリスクが低いなどのメリットもある。 4.水素発電:水素を燃焼させて空気中の酸素と激しく化学反応させ、そのエネルギーでタービンを回して電気エネルギーを取り出す。液化天然ガスや石炭のような燃料と一緒に燃やす「混焼」も可能。 5.雪氷熱発電:寒冷地域の気象の特性を生かした発電。冬の間に降った雪や冷たい外気を使って凍らせた氷を貯冷庫などで保管しておき、気温が上がって冷熱が必要となる時季に利用する。 6.バイオマス発電:バイオマス(動植物などから生まれた生物資源)を直接燃焼して廃熱ボイラから発生する蒸気の熱を利用したり、発酵させたメタンガスを燃焼したりして発電。多様な生物資源が活用されている。 7.地熱発電:火山の地下深部に存在するマグマのエネルギーの一部を、蒸気という形で取り出して利用。エネルギー資源のほとんどを輸入に頼る日本にあって、地熱発電は貴重な純国産の再生可能エネルギー。 8.核融合発電:核分裂を利用する原子力発電に対し、原子核同士を融合させてエネルギーを生み出すのが核融合発電。燃料となる重水素は海水から無尽蔵に採取できるので、低コストでエネルギーを得られる。 日本のクリーンエネルギー産業:特に成長が期待されている3つのエネルギー関連産業における日本の「知財競争力」を紹介。主要国に出願された特許を対象に、各分野の特許数などを評価し独自の手法で集計。水素分野で日本が抜きんでているのが見て取れる。
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広報誌「とっきょ」バックナンバー