ふくしまイノベーション「企業ファイル」
2024年1月、特許庁は福島県及び公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構と、知的財産の保護及び活用に関する連携協定を締結しました。知財で福島の新しい時代を切り開く企業やプロジェクトを紹介します。
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ふくしまイノベーション「企業ファイル」
2024年1月、特許庁は福島県及び公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構と、知的財産の保護及び活用に関する連携協定を締結しました。知財で福島の新しい時代を切り開く企業やプロジェクトを紹介します。
FILE #8
株式会社マザーソリューション
「以前はアナウンサーの仕事をしていましたが、妊娠を機に退職。その後、手芸を始め、その奥深さに魅了されました」
マザーソリューションの創業者・齋藤 祐子社長は、ハンドメイドサイトで手芸の作品の販売を始め、某インターネット通販サイトからのオファーをきっかけに出店を決め、本格的にものづくりを生業とすることを決めました。
現在、主力とするのは「キッズハーネス」などの育児の安全を目的としたグッズ。それらのグッズは、自分事としての「親目線」から生まれます。
「私たちの商品は、育児の困りごとから生まれます。それを解決するためにアイデアがひらめくと、身近にある材料を組合せて試作品をつくり、早ければ翌日に発売することもあります。まずは世に出す。そしてお客様の声を元に改良を繰り返す。それが当社のものづくりのやり方でした」
しかし、そのやり方には困った点もありました。それは、世に出してしまうと模倣されるリスクがあるということでした。
事業拡大に伴い、重要性を増したのが知的財産権。当初は模倣品対策として知的財産権を取ればよいと思っていましたが、福島県発明協会の方から「知的財産権は事業を守るだけでなく、お客様に安心を伝えるためのものでもある」と助言され、思考が一変したそうです。
「ネット販売においては、ブランドを守る商標権がとても重要。さらに現在は、チャイルドシートからの抜け出しを防ぐ新構造のアイテムについても出願しました。知的財産権で模倣品の出現を防ぎ、安全で安心できる商品をお客様に届けたいです」
福島市で創業し、現在は従業員10名の会社に成長。
「『都会じゃないからできない』ではなく、ネットの先にいる世界中の人と出会えばいい。ここ福島から、知的財産権を活用して、親御さんの笑顔を増やす商品を作り続けます」

子どもの成長段階に応じておもちゃや吊り革、ハーネスなど多彩に使える「4wayキッズリードDX」

弱視の子どもを持つママが考案した肌ストレスに配慮した「アイパッチ」

転倒時に水筒がお腹側に回ってケガすることがないよう考案された「安心水筒ホルダー」

活き活きと働く女性スタッフ
暮らしの「余白」が創造力の源泉に
16時終業を徹底している同社。スタッフの多くは子育て中の母親で、16時以降は子どもの送迎や家事の時間。家族と過ごす時間が心に余裕を生み、仕事の原動力にもなっているそうです。「社内は『ママ友会』のような雰囲気で、家庭での『こんなことに困った』という雑談が、そのまま新商品の種になることも。無理なく働ける環境が、柔軟なアイデアとスピード感あるものづくりを支えています」(齋藤社長)
第11回ふくしま産業賞(経済・産業・ものづくり賞)で「福島民報社賞」受賞
Interview 01
未利用資源を新たな価値に変える技術。
知財戦略で拓く循環型社会への道
ファイトケミカルプロダクツ株式会社
東北大学発のスタートアップ、ファイトケミカルプロダクツ。特許取得の「イオン交換樹脂法」を用い、米ぬか由来の未利用油から高機能素材を生み出します。加藤社長は、エンジニアの知見を活かし、特許とノウハウを使い分ける緻密な知財戦略を構築。女性リーダーとして多様な人材が活躍する組織を率い、循環型社会を目指す同社の歩みについて伺いました。
Interview 02
少数精鋭の特許権で「美しい特許網」を作る
AI医療の最前線
株式会社カルディオインテリジェンス
長時間心電図解析ソフトウェア「SmartRobin AIシリーズ」を展開し、医療のDXを推進するカルディオインテリジェンス。同社の急成長を支えるのが、共同創業者である波多野薫氏が提唱する「美しい特許網」です。第6回「IP BASE AWARD」スタートアップ部門奨励賞を受賞した独自の知財戦略と、多様な個性が活躍する組織づくりについて、波多野氏に話を伺いました。
夜空を巨大なキャンバスに!
世界初の人工流れ星へ挑む女性起業家の夢を守る知財力
株式会社ALE
「流れ星を作りたい」その夢を現実に。天文学者で二児の母、岡島礼奈氏が語る、宇宙ビジネスと知財活用の秘訣とは?
知財支援はINPITにおまかせ!
合名会社川敬商店
「INPIT知財総合支援窓口」は独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)が、47都道府県に設置している地域密着型の相談窓口です。中小企業をはじめとした企業の皆さまの経営課題解決に向け、自社のアイデア、技術、デザイン、ブランドなどの“知財”の面から支援を行います。
申請手続のデジタル化で利便性や迅速性が向上
日本で専売特許条例が公布されてから、2025年で140年となりました。これを記念して、2015年から2025年までの10年間における印象的な出来事と、現役職員の振り返りを連載していきます。
女性弁理士のリアルな本音に迫るインタビュー記事を公開中
クライアントの夢に寄り添い、行政との橋渡し役となる――。そんな弁理士の「現場」を記事に収めました。今回密着したのは、女性弁理士の田中咲江さん。オフィスでの様子から、仕事の難しさとワークライフバランス、そして「面白い仕事」と笑顔で語るやりがいまで。その情熱と空気感を、特許庁HPでぜひご覧ください。
意匠・商標の国際出願のページを大幅にリニューアル!
知財経営支援ネットワークにおけるアクションプランを策定しました
ふくしまイノベーション「企業ファイル」FILE#08
株式会社マザーソリューション
2024年1月、特許庁は福島県及び公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構と、知的財産の保護及び活用に関する連携協定を締結しました。知財で福島の新しい時代を切り開く企業やプロジェクトを紹介します。
不可能を可能にした夢の花
独自技術と知財で実現した世界初の「青いバラ」
サントリーフラワーズ株式会社
さまざまなカタチで暮らしに進化をもたらす知財たち。新たなアイデアによって生まれた多彩なアイテムを紹介します。