2025年は、日本で専売特許条例が公布されてから140年となります。
これを記念して、2015年から2025年までの10年間における印象的な出来事と、現役職員の振り返りを連載していきます。
新しいタイプの商標が登録可能に
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2025年は、日本で専売特許条例が公布されてから140年となります。
これを記念して、2015年から2025年までの10年間における印象的な出来事と、現役職員の振り返りを連載していきます。
新しいタイプの商標が登録可能に
商標には、文字商標、図形商標、立体商標、これらの結合商標などのタイプがあります。平成26年の法改正により、これらに加えて、動き商標、ホログラム商標、色彩のみからなる商標、音商標及び位置商標も保護対象になりました。これらの新しいタイプの商標は、2015年4月1日より出願受付が開始され、2025年3月末までの10年で、約2300件の出願があり、約800件の設定登録がなされました。
これは、デジタル技術の急速な進歩や、販売戦略・ECプラットフォームの多様化に伴い、文字や図形等からなる商標だけではなく、動きや音等からなる商標も用いられることが多くなった世情を受けたものです。特に、グローバルに事業展開を行っている企業においては、言語の壁を越えたブランドメッセージの発信や模倣品対策のため、動き、音、ホログラムなどの言語以外の要素を文字等の代わりに使うニーズが高まっていました。商標制度の歴史は古く、明治時代の「商標条例」制定から始まります。第一号の商標登録から100年以上の時を経て、当時の人々には想像もつかない新しいタイプの商標が登録されていますが、自社の商品・サービスを知ってほしいという、商標に込められた思いは変わりません。
新しいタイプの商標の保護は、デジタル技術の進歩や経済のグローバル化に伴い多様化するブランド戦略に応えたものといえます。

高崎 航平
2021年入庁。雑貨繊維及び産業役務分野の商標審査を経験し、現在は商標課内の総括業務を担当。

石塚 利恵
2000年入庁。商標審査・審判のほか、審査基準、国際分類や審決訴訟に関する業務などを担当した経験をもつ。






Interview 01
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東京大学発のベンチャー企業Xenomaは、伸縮性エレクトロニクス技術を核に、衣服そのものをセンサーとするスマートアパレル「e-skin」を開発しています。日常の衣服と変わらない着心地と耐久性を実現し、ヘルスケアや産業分野に革新をもたらしつつある「e-skin」。アパレルの未来を、どのように知財戦略が彩るのか。代表取締役CEOの網盛一郎さんにお話を伺いました。
Interview 02
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クモの糸の強さやしなやかさから着想して生まれた次世代タンパク質「Brewed Protein™素材」の開発を通じて「持続可能なウェルビーイング」への貢献を目指す大学発ベンチャーSpiber。知財を多角的に活用し、人と自然の双方にとって健やかで持続可能な暮らしの実現を目指す同社の取組について聞きました。
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衣料から医療へ。長年にわたりファッション衣料向け製品を手掛けてきた衣料メーカーが取り組む、医療分野への挑戦を紹介します。
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新しいタイプの商標が登録可能に
2025年は、日本で専売特許条例が公布されてから140年となります。これを記念して、2015年から2025年までの10年間における印象的な出来事と、現役職員の振り返りを連載していきます。
先行技術文献調査のプロ集団「登録調査機関」
インタビュー動画を公開!
特許庁広報室YouTubeチャンネル「JPOちゅーぶ」では、2025年11月現在登録されている9つの登録調査機関へのインタビュー動画を公開しています。登録調査機関は、よりスムーズに、より質を高く、特許審査が行われるように支えています。
知財セミナー「つながる特許庁」を全国9都市で開催! 特設サイトで事前申込を受付中(会場&オンライン参加)
地域団体商標に登録された各地の名産品が大集合 「魅力発見!地域ブランドフェスタ」を開催
EXPO2025 JPO-WIPO AWARDの受賞者を決定
ふくしまイノベーション「企業ファイル」FILE#06
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2024年1月、特許庁は福島県及び公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構と、知的財産の保護及び活用に関する連携協定を締結しました。知財で福島の新しい時代を切り開く企業やプロジェクトを紹介します。
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さまざまなカタチで暮らしに進化をもたらす知財たち。新たなアイデアによって生まれた多彩なアイテムを紹介します。