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「弊社では、『商標』はもちろん、『意匠』もブランド戦略に使用しています。コピー商品の対策としても有効です。
そして『商標』『意匠』では対応しきれない部分を『特許』でカバーするという感じでしょうか。特許出願に関しては、開発者とのコミュニケーションを密に取り、新しい技術については積極的に権利化を検討します。
また、ひとつのプラットフォーム世代が現役でいる平均年数は6年間以上と、かなり長い期間を担っていますから、他者の知的財産権を侵害しないよう、権利のクリアランスは徹底しています。参入してくれているゲームソフトウェアメーカーさんが、安心して開発できる環境を提供すること。それがとても大切なことだと考えています。
ですから出願の数にはあまりこだわらず、あくまで質を重視していますね。」
「今後は、ネットワークサービス関連の知財が増えると思います。半導体を中心に、自社で開発した最先端のハードウェア技術を用いたプレイステーション®3の世代までは、その技術を囲い込む特許権利網の構築が重要でしたが、プレイステーション®4の世代では、ネットワークサービスとソフトウェアによるプラットフォームの差異化が重要となってきました。
知財としても、権利で囲い込むというよりは、様々な局面で利用できるツールとしての価値を高める活動に注力しています。
具体的にはクラウドゲームやeスポーツの領域あたりでしょうか。日進月歩の業界ですから、常に的確な対応ができるよう準備しておくことが重要です。
今後も、知財の重要性は増してくるでしょう。」
国内のみならず、海外の市場においてもゲーム業界を牽引し続けているSIE。プラットフォーマーだからこその、広い視野から見据えられた未来には、誰もが楽しめるゲームの世界が拓けています。
待望の次世代コンソールゲーム機プレイステーション®5の発売を今年の年末商戦期に控え、SIEの快進撃はまだまだ続きそうです。
2020年3月2日
記事を読む2020年3月9日
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