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Vol.43
広報誌「とっきょ」2019年10月7日発行号

みんなのギモン?

特許訴訟制度改正について

今回の法改正でどんな効果が期待できるの?

今後、特許権がしっかり守られることで「特許を侵害されてもどうせ十分な証拠を集めることができない」、「訴訟をしても費用だけかかって回収ができない」など、今までは泣き寝入りしていたケースが少なくなるとともに、特許権の価値が適正に評価されるようになることを期待しています。

権利を取ってもそれが守られなければ、権利を取るインセンティブがなくなり公開される技術が少なくなります。その結果、社会全体のイノベーションや技術開発が滞る恐れがあります。また、海外の人から見て日本の権利に魅力を感じられないと、日本への出願が減ってしまい海外の技術に関する日本語の技術文献が減ることに繋がるので、その点でも技術開発に支障が出てしまいます。

今回の法改正は、そのような状況の回避にもつながるのではないかと期待しています。特許庁は今後も適切な特許訴訟制度のあり方について検討していきます。

川上敏寛の写真
特許庁 総務部総務課
制度審議室長 川上敏寛

今回の改正の見直しポイントは2つ

  • 1. 「査証制度」初導入!専門家による証拠収集・現地調査
  • 2. 得られる損害賠償額増える可能性!
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